『MARUYA』バナナの天ぷら II

引き続き、読者の方々からのコメントまとめて紹介したい。

GAGAさん

高所得のフィリピン人は運転手つきの車が常識ですし、タクシーを使えとか、うちの車使っていいとか、フィリピンの女は最悪だから関るなとか、タレントと結婚なんてするから日本人はバカだ、なんて当たり前に言いますね。ベテランの寒汰がマニラの大物フィリピン人と付き合いがないのが不思議だし、最悪なフィリピン女の中でも最悪なポクポクが集まる場所を「これで事足ります」とブログで言い切る寒汰に不気味なものを感じます

浪速のおっさん。さん

寒汰氏の7月28日のブログを拝読。

ビツクリ!!
辛抱強い、打たれ強い等・・・・・
ブログのアクセスが増えるとww
本当に勘違いしている人ですね。

私の意見ですがアクセスが増えているのは
物珍しいものを見てみよう。犯罪者を見てみよう
的な事ではないでしょうか?
話しかけられるのも見下されているからではないでしょう。
普通の身なりの人なら中々話し掛けれないですよ?

おまけに最後は『その話は別の機会に』
出た~~得意技が!!
何年後になるんですかねww

最後にアメリカ難民のイメージですが、
私的な意見ですが、格好良いじゃんってww
ヒッピーですよww
センスねえ~な~本当に!!

解りませんね? この感性、感覚は………www

sarisari さん

マトモなフィリピン人はそこらで売ってる汚らしいバナナの天麩羅なんて食いませんからw
そんな物食ってるから馬鹿がさらにバカにされるんですよ。

フィリピンの大物は私も面識皆無です。普通の日本人ぐらいに稼いでるフィリピン人ならいくらでも面識有りますけどね。そういうフィリピン人はバナナの天麩羅なんて喜んで食わないしジープなんて乗りません。900ペソのホテルにチェックインしないし貧乏人とも接しません。 日本人が付きあうならこのレベルでないとおはなしになりませんよ。

まあ間違いは誰しも有るわけで私の嫁はスラム育ちですけどw 教育によって屋台の飯とトロトロの飯は食わなくなりました。私も金持ちからはほど遠いですけど屋台の飯なんて食いはじめたら日本人やめて猿になる覚悟がないと w

sarisari さん

寒汰のブログは全く参考にならないですからね。バナナの天麩羅とかチャイナタウンの貧乏くさい店とかバクラランの汚らしいシーフードマーケットとか誰が参考にするんだろ。
エダモトみたいな店を私利のために絶賛してるし。エダモトはフィリピン初心者で英語もタガログもできない人が貧乏嫁と親族一行様で行く店ですね。味は私の回りでは評価高くないです。寒汰出現情報が無ければ行きませんネ。家から歩いてすぐのとこですけどね。

基本この国では飯は高ければ高いほどおいしいです。日本の様にB級グルメだとかで財布にも優しくておいしい店は皆無です。1つでもあるなら教えて欲しいです。マニラパサイマカティではゼロだと断言できます。

sarisari さん

>安い食堂や性風俗産業の場所しか知らない

安い食堂に興味持つ日本人なんて居ないでしょ。観光客で100ペソの指差しの汚らしい店に入る人なんて居るのかな。しかもわざわざ寒汰のキチガイブログを参考にして。私の様な貧乏在住は安かろう悪かろうを認識してます。100ペソの飯なんて死なないために食べるもんです ( こういう事を書くと庶民フィリピン人からは大顰蹙だけど事実なので仕方無い )

Tokyo Cafeやヤマザキはがんばってるかな。特にTokyoCafeはとても頑張ってると思いますよ。 フィリピン人でいつも混雑しています。UCCより値段は低いけど味は上なんじゃないかな。メニューが若干違いますけどね。(ふつうの日本人から見て)安くて頑張ってる店の例外。でも日給400ペソで失業者だらけの国で250ペソのパスタは安いと言わんでしょうね。キチガイの出かけた源屋もかなりいいと思う。

シーフードはマカパガルにとてもいい店があります。そこだけ混んでいます。1位に大きく離されて2番目は日本人の方が居らっしゃる店です。その2軒に人が集中してます。Yakimixもすごい人だけど食べ放題嫌いなんで味は知りません。

屑橋さんにはマカパガルのHongkongではじまる名前の店に是非行って欲しいです。屑橋さんの知らないマニラが有りますから。

sarisari さん

写真撮影禁止の店で盗撮して屁理屈を言う。客じゃないですよね。やってる事不法行為でしょ。なんで金払いの悪い客に限って理不尽なクレームをたてるんだろ。そりゃ月に100万円も使ってるなら分かるけどね。私もサービス業なんですよ。こういう客には来てもらわないでも構わないのは皆思ってる事だけど会社の建前もあるのがキツイ所。

>たとえワンセット200ペソでも、接客が安物では顧客は満足できません。2010/10/31(日)

この記事もクズですね。頭おかしいのかな。普通に物の価値が分かればフィリピンでも女の子のいる店で200ペソで飲んで帰れる理由ないでしょ。

>こんなことは、日本の銀座でもミナミでもないでしょう。

なぜ銀座の店が比較に出てくるのか意味不明だし。銀座の女の子のいる店は400円で飲んで帰れるって意味なのかな。

>ホステスに食べ物を与えたければ、『当店で売っている餌を買ってお与えください』なのです。

失礼きわまりない最低のカスですね。300ペソの焼きそばはマニラの物価を考えると少し高いけど 普通の頭を持った普通の日本人は それを買ってあげる事が店や女の子の利益すなわち生活につながるんだって分るだろうし決して餌を与えるとは考えないと思うけどね。

自称ベテランの屑橋はフィリピンの物価が全く分かって無いんだよ。マラテで店出して女の子入れるだけでどれだけ金かかるのか得意の原価から考えて下さい。

sarisari さん

屑橋さんよおあんたが庶民が気軽に入れると書いてるInasalでも魚の開きと米とドリンクたのめば200ペソぐらいするんだよ。

それと同じ金で女の子のいる店で飲んで帰って来れるってとてもおかしな事だと気づいて欲しい。

Inasalに来るような客はJ-KTVのターゲット層ではないからね。J-KTVはこの国ではとても贅沢な事なんです。

sarisari さん

>普通の素人の娘が、言葉もろくに通じない汚い臭いオヤジと出会って一日目で胸キュンな恋をすると本気で考えているのだろうか?

私はフィリピン初めて来たのが(トランジット以外で)25歳でした。リセット効果も手伝ってモテモテでした。その頃は40ペソのマミが食えなくなりそうなボロボロの経済条件でしたけどw でも日本人だから持てたのかも知れないし自己評価は不明です。

日本人が持てるか持てないかこれは分からないけど20歳も年齢の離れたカップルなんてお金が好きに決まってます

フィリピン人に生まれただけで自殺したくなるような環境(10%ほど例外あり) だから外国人と付きあうのは就職活動なんですよ。

GAGAさん

多分死ぬまで勘違いしたままなんでしょうね。本人幸せですよw周りは不幸だけれどw

筆者から付け加えることは何も無いほど、寒汰のクズっぷりが指摘されている。

誰からみても寒汰の腐りきった人間性は明らかなようである。

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『MARUYA』バナナの天ぷら I

寒汰の最近のエントリに関して、この寒汰物語に多くの面白いコメントをいただいているのでまとめて紹介したい。

ななしさん

私は1度だけ「○○バージン」にコメントしたことがあります。
ななしとは違うハンドルネームでですが・・・。
(因みにななしもいつもと違うハンドルネームです。すみません。)

その時は寒汰さん(一応年上なので「さん」づけ)の文があまりにも変だったので、文章訂正のつもりでwikiか何かを引用してコメントしました。その時も管理人のみ観覧出来ますと表示されましたよ。

しばらくしてそのコメントの返事のコメがありましたが、捨てハンで書くなとか○○(都道府県)の○○のプロバイダーからレスしたお前は何とか何とかと書かれていました。

私、それまで「○○バージン」は写真は割と凄いかな?と思っていましたが、ここを読むと隠し撮りだったのですね。でも日常の写真ばかりなんですよね。ネタは買春の話ばかりだし。何がしたいんだろうって感じです。写真と文のバランス悪いし。フィリピン詳しい人だったら病院のシステムとか、ジョリビーなどのフランチャイズの話など日本と違う処を書けばいいのにね。あそこは写真だけのサイトで文章要らないよ。だって文章は日本語が変ですし、何が言いたいから分からないですもの。

まあ大概は安全な場所での撮影+カメラの設定で技術は要らないと思いますが、8年通ってあれだけ毎回写真に撮っているっていうのが凄いなぁと。普通できません。8年通っているのに、一般的デートスポットなど観光地なども外して撮っているし通なのかな?それともベテランと見せつけたいのでしょうか?それともただ単に行ったことがないのですかね?私個人的にベテランさんには、フィリピンの国鉄PNR線路沿いの写真や、船での川下りの写真、スモーキーバレーやスモーキーマウンテンなんかの写真を撮ってきて欲しいもんだと思いますね。(私は行ったことがあります。)

あと違う記事の感想ですが、私も英語もタガログ語(フィリピノ語)も外国語も話せませんが、英語とフィリピノ語とタイ語と中国語と韓国語とインドネシア語くらいは聞くと数単語で何語かくらい分かりますよ。特にタイ語とフィリピノ語を聞き間違えるずっと渡比している方がいるとは信じられません

 

GAGAさん

私も以前コメントを入れたのですが、そのコメントの答えの出だしが私のIPアドレス番号晒しでした。
「珍しいIPアドレスですね」の意味のないコメントに怒りどころか不気味さすら感じました。意味もなく個人情報とも言えるIPアドレスを晒された事に対する抗議コメントはずっと非公開のまま。私何か悪い事したのかな?自称ベテランだからって何でもやっていいのかな?近々天罰がある事を願います。

「珍しいIPアドレスですね。」って単なる東京都のアドレスですよ。どこが珍しいのかな?東京って一番人口が多いのだけれど???単なる知ったかぶりなんだろうけどキモイ

sarisari さん

なぜ年収3,400万円の日本人がジープに乗ってるのかもう意味不明なんですけどw 年収340万円のフィリピン人でも普通ジープは使わないですよ。3,400万円有るなら運転手付きの自家用車は確実。340万円でもそれに近い事は出来るでしょうね。最低タクシーですよ。

思うに屑橋は現地の人と同じような事をする事がベテランと思い込んでるのかと。この国の現地平均なんてあらゆるいみでおはなしになりませんしせっくす以外でそれに付きあう必要もないと思うんですけどね。

屑橋のブログかわいそうだしバカとかクズで良いからコメント入れてあげた方が良いんですかね。 ラプラプの話なんて誰が興味もってよんでんだろ。

ところでクオータービザの効用が素人の私には分かりません。

空港の近くのパサイ市の三流ホテルに泊まってエダモトで飯食っておっかなびっくりにまわりを見渡して日本語の通じるKTVとカフェでのポクポク物色。機会費用という概念がカラッポだから少しでも安くて食えそうな物を探して徘徊。 滞在は各1週間ぐらい。どう考えても観光ビザで十分なんだけど。

あのコメントはわたしじゃないんですよ。100パーセントコメントを書いた方に同感ですけどね。しかしクズ端にはマニラ最底辺が本当にお似合いですね。金多少持っていてもオーラが最底辺ですからね。

GAGAさん

バナナのてんぷら?も全然興味が沸きませんでした。アジアのどこでも目にするし、道端の粗悪な油で揚げる不衛生な物は健康の為に一生食べずに終わるんだろうなと思います。

そういえば若い頃、アジアの痛いオサーン達に「けしからん、(女には)金を払ってやれ」とよく言われましたねw毎回金払ってないのにある日突然金払うのも変だし、向こうも金は要らないって言うし、相手に金やってたところでシクシク泣かれちゃうこともある。

金払えって言っていたオサーン達は日本でもやるたびに金払ってたのかな?普通に考えたら殴られても仕方が無い程相手を傷つけると思うのだけれどw

けんとさん

日本には、バナナの天麩羅入りカレーうどんなんてのもありますしね。
一度だけ喰いました。
凄く旨いわけではなかったですけどね。
バナナのフリッターなら結構見る感覚はありますよね。

 

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マニラベイカフェそばのレストランにて III

児玉とこずえは、気持ち悪い寒汰から逃れたくて店を早く出ようとしていたが、滅多に話し相手がいない寒汰が執拗に食い下がっていた。

児玉とこずえは寒汰のことをもはや蛇蝎のように嫌っていたが、世界の誰よりも他人の気持ちが理解出来ない寒汰は二人が自分のことを感激せんばかりに尊敬していると勘違いしていた。

「おい、お前、お前は日本のどこから来たんだ?ゲヒヒヒ」

「はあ、広島ですけど。」

それを聞いて寒汰はつまらなさそうな顔をした。

東日本であれば、震災の話ができるからである。被災地の人間を見ると、必ず傷口に塩を塗りこめる言葉を吐く寒汰であった。

パサイの日本食料理屋、エダモト(仮称)のマグロ子おばちゃんは、福島県出身だが(※本当です)、そのおばちゃんに向かって寒汰は

「福島の親族は全員死ぬぞ。原発が核爆発を起こすからな。ドカーン!ゲヒヒヒヒヒ。即死だな。」

と言い放った。

他人から見ると、喧嘩を売っているとしか思えない文句であるが、寒汰は自分で「博識な俺様が、ありがたい知恵を惨めな被災者に授けてやった」くらいにしか思っていなかった。

他人の気分を悪くさせているのに、自分では良いことをしたと勘違いしているのだ。

やはり寒汰の現実認識能力は、霊長類のそれとは思えなかった。

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「なんだ、西日本か。そうだろうな。東日本の人間はフィリピンに来てる場合じゃないからな。今時、成田からフィリピンに来るやつがいるわけないわ。そんな奴がいたら正義の味方の俺が許さん!ゲフーーーーーー!」

そういう寒汰自身が成田から来ているのだが、寒汰にはその自覚はゼロだった。

どんな時でも自分のことは棚にあげる男なのだ。

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「どうでも良いですけど、僕達もう行きますから。でわ。」

児玉は席をたってこずえを連れて店を出ていこうとした。

寒汰はそれを見てあわてた。なにせ異常に気持ち悪い寒汰は売春婦でさえ相手にしないのである。

ここで児玉やこずえに逃げられれば、次に誰かが口を聞いてくれるまで何週間かかるかわからなかった。

「お、おい、待て。お前らまだ食べ物をオーダーしてないだろう?」

異様に気持ち悪い寒汰がつきまとってくるので、ウェイトレスが怖がって児玉たちの席にオーダーも取りに来ていないだけだった。

そんな状況も知らずによくもそんなことが言えるな、と呆れながら児玉はこう返事した。

「いや、いいんです。僕ら他の店で食事しますから。でわ。もう二度と会うことはないと思いますけど。」

寒汰は焦った。

「ま、待て、食事ならな、俺がおごってやる。いいか?俺がおごるんだ。滅多にないことだぞ?嬉しいだろう。俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒヒ」

児玉はため息をつきながら言った。

「いや、結構です。食事をおごるってどうせ『節約家』のあなたのことだから Jollibee とかでしょ?」

寒汰はずばり的中されてびくっとした。

「ち、違うぞ! ジェーオーアールアイビーワイ J O R I B Y のジョリビーとは違う!もっといい店だ。ゲフッ」

ちなみに、ジョリビーの正しいスペルは Jollibee である。フィリピンに通う人間なら誰でも知っているが、寒汰は Jollibee を JORIBY だと思い込んでいた。寒汰のブログ「マニラ・キモい・バージン」(仮名)の2009年11月14日のエントリの末尾には今でも「JORIBY」と掲載している。

筆者は他人の英語のスペルがおかしいこと自体を揶揄したいわけではない。筆者も英語のタイポはよくある。

ただ、自称フィリピンベテランの書いたり話す英語は単語レベルで、文法や不自然な表現を指摘する以前の問題なのだ。

だから、彼らの英語の変さを指摘する場合、どうしても綴りレベルの話になってしまうのだ。

それに、そもそも英語がある程度出来る人間ならあまりに基本的な英単語の綴りは勘違いしない

Cebu を SEBU と綴ったり、Jollibee を JORIBY と綴って、それで正しいと思い込んでいるのはやはり英語が全くできない証左だろう。

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「アドリアティコにな、丹波という店が出来たんだ。いくら食ってもいいぞ。なにせ500ペソで食べ放題だからな、俺がおごっても俺の出費は二人で千ペソだけで済むんだ。どうだ?俺は賢いだろう?俺は偉いだろう?俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒヒヒ」

全身の脂肪が垂れ下がっていて外見からして異常に気持ち悪いジジイ、しかも他人が嫌がることしかしない最低な男、そんな男と食事をするなど普通の人間なら真っ平である。

それなのに 500ペソで食べ放題の店で釣られる人間は居ない。

児玉はさすがに堪忍袋の尾が切れた。

「おっさん、たいがいにしろ!ついてくるな、このキモいクズジジイ!」

児玉に一喝されて、寒汰の表情が変わった。

元来、弱い者、自分より年下や経験が浅い男にはトコトン強いが、自分より強い人間には恐ろしく弱い寒汰なのである。

「なによぉ。連れないこと言わないでよおん。アコ、困っちゃうじゃないのぉ」

寒汰は突然気持ち悪いオネエ言葉を話はじめた。

実は、寒汰はホモだった。女に全く相手にされないので、ホモに走った男だった。

寒汰が酔っ払うと周囲の男に襲いかかるのは、「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮称)のメンバーには密かに噂になっていた。

TOSHIYAさんも寒汰に襲われかけたことがあり、それが寒汰と絶縁するきっかけになったそうだ。

また、この時のように追い詰められると「なによぉ」と、おねえ言葉になることも「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮称)のメンバーには知られていた。

児玉は寒汰のこの気持ち悪い言葉を聞くと全身に鳥肌が立つのを覚えた。

無理はない、脂肪が垂れ下がったような気持ち悪い風貌のジジイにオネエ言葉で話しかけられれば、誰でも気も狂わんばかりになるだろう。

(写真と本文は全く関係がありません)

「知るか!一人で一生ドケチやってろ!気持ち悪いホモ男!」

児玉はそう吐き捨てると、こずえを連れて店を出て行った。

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その日のことを、寒汰はブログで以下のように書いた。

(寒汰の文章は支離滅裂で理解しにくいので、文法的に足りない部分を補ってあります。)

レストランで青年に声をかけられた。私としては話す気はなかったが、声をかけられたのでそれなりに相手をしてやった。

最近の青年というのは、日・「在日」・韓・中、外見からは全く見分けがつかない。

青年が連れいてる娘が、声を掛けて来た。

私と娘の特別親密な関係を男が知りたがっているという。

ウザイが隠す事も無いので、一応説明した。

日本がとんでもない事になっているのに、この青年、何処からマニラに来たのか。

広島空港から台湾経由でマニラ入りしたそうだ。やっぱり中部以南関西エリアか。

そうだよな! 成田空港、関東・東北エリアはそれどころじゃない。

「どこか安いホテル知りませんかね?」と青年に聞かれた。

『また、安いの話かよ』………心の中で思った。

いままでフィリピン渡航目的の人で「安い」を話題とする人というのは、どうもそりが合わない。

『若いのに安いセックスね~』

自分から声をかけておいて、「相手から声をかけられたからそれなりに相手をした」などと、話を180度作り替えるのは、寒汰の得意中の得意のわざだった。

出張でフィリピンに訪れていたこの児玉青年が、寒汰のブログに気づき、寒汰に対してますます嫌悪感を募らせたのは言うまでもない。

寒汰に対する怒りは、フィリピン在住者、「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮称)関係者、パライソ(仮名)関係者、ネモト関係者に加え、ビジネス系の人間にまで広がりつつあった。

もちろん、寒汰本人にはそんな自覚はない。

「ゲヒーーーーー!今日も俺、日本の青年に口を聞いてやった。青年、俺に感謝する!俺を尊敬する!俺、偉い!ゲヒーーーーーー!」

マニラの空に奇っ怪な声が今日も反響していた。

(マニラベイカフェそばのレストランにて 完)

 

 

マニラベイカフェそばのレストランにて II

実はこずえはこの店には一度寒汰と来たことがあった。

数ヶ月前、寒汰が「本当に食事だけでいいから。絶対になにもしないから」というので、仕方なく付き合ったのだ。

食事が終わった後、寒汰はこう言った。

「アコ…. グストアコ….. ソクソク…… タヨ… 出刃?」

(※ 寒汰がマニラベイカフェから連れ帰った女から筆者が直接聞いたのだが、寒汰のタガログ語はこの程度のレベルだったそうだ)

こずえは激しく首をふって拒否した。当たり前である。

脂肪が醜く垂れ下がった顔のジジイ、しかも恐ろしく臭くて気持ち悪いジジイ、そんなジジイとは4500ペソどころか4500ユーロもらっても寝ることなどできない。

(写真は本文とは全く関係がありません)

こずえは、怒って席を立ち「私、もう帰るから。お金!」と言った。

貴重な時間を削って食事につきあったのである。ホテルに行かなくても営業保証はしてもらう必要が有る。

すると、寒汰はぽかんとした顔をして言った。

「金?ああ、金か?金はゼロだ。ゲヒヒヒヒ。ノーセックス、ノーマニーだからな。金が欲しければ俺のホテルに来い。ホテルターヨ出刃? ゲヒヒヒヒ」

寒汰は異常にいやらしそうな顔をして、笑った。

こずえは背筋が凍るのを覚えた。こんな男に関わったのが間違いだった。

こずえは貴重な時間を使って、異常に不快な思いをしただけだった。

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その日以来、寒汰はこずえにつきまとうようになった。

マニラベイカフェに居るこずえのそばによってきて、執拗にタイプだのキュートだの言いまくる。

「ショート5千ペソでどうだ?ゲヒヒヒ」

と寒汰は何度も誘ったがこずえは当然断った。何度も言うが、寒汰は気持ち悪いのだ。

シャブでもやってなければこんな男の相手などできるわけがない。寒汰は女にとって生理的に受け付けない気持ち悪い男なのだ。

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そんな寒汰がこずえの体をベタベタ触りまくる。

「やめて」と言っても全く聞く耳を持たない寒汰であった。

寒汰は他人の感情に配慮するどころか、子供の頃から人が嫌がることしかしない男なのである。

寒汰はこずえの電話番号も執拗に聞いた。もちろん、こずえは教えない。

すると、寒汰は自分のホテル、部屋番号、本名、何日まで滞在かを紙に書いて渡してきた。

こずえはそんなものは即座に捨てたが、すると寒汰は翌日またマニラべカフェまでやってきてこずえに文句を言った。

「イカウ、どうしてアコにテキストしない出刃」

こずえが無視してると、ビール一杯と持ち込んだJINROチャムシルで何時間でも粘ってこずえが店を出るのを待っている。

そう、はっきり言って、ストーカーなのである。

寒汰は実に最低の男であった。

ただでさえ気持ち悪い寒汰にストーカーされてこずえはノイローゼになりそうだった。

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そんな寒汰とまたしても出会ってしまって、こずえは不快、もとい不安極まりなかった。

こずえと児玉はさっさと店を出ていこうとしたが、寒汰は執拗に話しかけてきた。

友達が一人もいない寒汰にとって、一回でも口を聞いた彼らは既に大親友の位置づけなのだ。

他人の気持ちを一切考えたことのない寒汰は、自分がどれほど嫌われているか全く理解していなかった。

「おい、いい物を見せてやろう。これはな、俺の自慢の携帯電話だ。どうだ?すごいだろう?ゲヒヒヒヒ」

児玉とこずえが見ると、恐ろしく汚らしく古い携帯電話を寒汰が持っていた。

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「この携帯電話はな、ヤフオクで4万円で買ったんだ。俺はな、携帯は新品では絶対に買わないんだ。女にプレゼントする時でも必ず中古で買うんだよ。どうだ?俺は賢いだろう?俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒヒ」

さすがはドケチの寒汰であった。女にプレゼントするのにもわざわざ中古の品を渡す男も珍しい。

プレゼントで携帯電話をもらうのに、中古のものだった場合、受け取る相手がどんな気持ちになるかなど全く考えたことのない寒汰だった。

もっとも寒汰にもらったものなど、女たちは皆すぐに質屋に行って換金するだけなのだが。

児玉はあきれ返ってこう言った。

「へー、女の子にあげるプレゼントまで中古の品にするなんて、ケチなんですね。」

すると、寒汰はむっとしてこう言い返した。

「バカ!フィリピンベテランの俺に対してなんてことを言うんだ。俺はケチじゃない。絶対にケチじゃないぞ。俺はお前より年収が倍以上あるんだ。年収3千4百万円もある俺がケチなわけがないだろう。俺はケチじゃなくて節約家なんだ。どうだ?俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒ」

年収とドケチさは全く関係ない。しかも、3千4百万円は寒汰の年収ではなく、臭皇(くさおう)の年間売上だった。寒汰個人の年収はその半分以下である。しかも寒汰の実質年収など児玉より遥かに下だった。

しかし、現実認識能力が霊長類のそれより著しく劣る寒汰は、自分がケチであるということを全く自覚してなかった。

余談だが、寒汰に限らず自称フィリピンベテランには寒汰並のキチガイじみたドケチが多い。これは他国に比べても顕著である。

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「仕方ない、俺がフィリピンベテランの証拠を見せてやろう。ゲヒヒヒ。どうだ?これがフィリピンベテランの証明だ。すごいだろう?俺を尊敬しただろう?俺は偉いだろう?ゲヒヒヒヒ」

寒汰が胸のポケットから取り出したのは、異常に汚くて臭いパスポートだった。

その中の一ページに貼られている Quota Visa が寒汰の見せたいもののようだった。

寒汰のような自称フィリピンベテランは、自分がフィリピンが好きなのと同様、自分以外の人間も皆フィリピンが大好きで、皆、フィリピンに永住するのに恋焦がれていると思い込んでいた。

だから、フィリピンの永住権つきの Visa を持っていることが何よりの自慢なのだった。

そもそもフィリピンに住んでいるわけでもなく、毎月買春旅行に来ているだけの寒汰には Visa の必要すらないのだが、寒汰は自分が「フィリピンベテラン」だと自慢するためだけにこの Visa を取得したのだった。

寒汰にとって永住権がついている Quota Visa をとったことは貴族の称号を獲得したにも等しいのだ。

なお、結婚願望が異常に強いフィリピンベテランたちにとって、フィリピン人との結婚は王位につくほどの価値があるものである。

しかし、児玉はそんなものに全く関心がなかった。

当たり前である。世の中の大多数の人間はフィリピンに関心などないし、出張で行ったところでそこに永住したいとも思っていない。

滞在中、仕事が円滑にできて、楽しく滞在できればそれだけで十分なのである。

寒汰にとっては貴族の称号かもしれないが、世の大半の人間にとって Quota Visa などただの紙屑、汚らしい紙に過ぎなかった。

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面倒くさそうな寒汰の自慢話が続きそうだったので、児玉は咄嗟に話題を変えた。

「そんなに節約が得意なんだったら、安いホテルとか詳しそうですね。」

児玉は、寒汰の汚らしい格好を蔑んだ目で見ながら言った。

年収が3千4百万円もあると豪語する寒汰だが、その服装は御世辞にも清潔とは言えず、まともなホテルに出入りする格好ではなかった。

しかし、寒汰にはそんな児玉の嫌味は全く理解できていなかった。

人の気持ちなど全く理解出来ない寒汰は、完全に質問の意味を勘違いした。

「なんだ? お前も安いホテルに泊まりたいのか? つまりお前も安いオマンコが欲しくてフィリピンに来たんだな。あー、嫌だ嫌だ。ゲヒヒヒ」

児玉は呆れた。そもそも、児玉がフィリピンに来たのは会社の出張である。好きで来たわけではない。

しかし、寒汰のような自称フィリピンベテランは、自分が買春目的でフィリピンに来てるので、自分以外の他人も全く自分と同じで買春のためにフィリピンに来るのだと思い込んでいた。

客観性がかけらもないのが自称フィリピンベテランなのである。

そして、そもそも安いオマンコが目当てでフィリピンに来ているのは、他の人間ではなく、寒汰や自称フィリピンベテラン自身なのである。

「フィリピンの魅力は安いオマンコだけじゃないのに、どいつもこいつも安いオマンコ目当てでフィリピンに来るんだな。俺は、安さの話しをする人間とはそりがあわないんだ。ゲヒヒヒヒ」

フィリピンに通うこと8年間、買春しかしない寒汰。そして年から年中、一銭でもケチる話しかしない寒汰が言った。

寒汰ほど自分自身がみえていない人間はこの世にはいなかった。

(続く)

フィリピンベテランの証

(下記の話は、兵藤和也さんから間接的に伺った話です)

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ある時、兵藤和也(仮名)はパサイの日本食料理屋、エダモト(仮称)でマグロ子おばちゃん(仮称)と談笑していた。

兵藤和也はまだ30代前半。マニラに来る日本人では若い方である。

ただ、若いと言っても語学力もあり、海外への渡航慣れもしていて順応性の高い兵藤和也はタガログ語もきちんとした文法で話し、行動能力はマニラ在住者も舌を巻くほどであった。

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そこに、突然、凄まじい悪臭が漂ってきた。

そう、あの寒汰が店に入ってきたのである。

店内に侵入してきた寒汰は誰も呼んでいないのに、勝手に兵藤和也の席に座り、馴れ馴れしく話題に割り込んできた。

どうも寒汰はネモトは自分の店、そこにいる客はすべからく自分のファンだと勘違いしているようだった。

そして、寒汰は人の話をさえぎって、聞かれてもいない自慢話を延々としはじめたそうだ。

ちなにに、この寒汰に対して兵藤和也が寒汰に抱いた第一印象はやはり「気持ち悪い」だったそうだ。

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「お前はダメだ!俺のようなモテ男になるにはまだまだだな。ゲヒヒヒ」

57歳の肉が垂れ下がって異常に醜く臭い気持ち悪いジジイが何を戯言を言うのか、と兵藤和也は思った。

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「お前は女心か分かっていない!でもな、俺は女心を知り尽くしているんだよ。ゲヒヒヒヒ」

母親以外の女性には半径5メートル以内には近寄られたことがなさそうな気持ち悪いジジイが女心を語るとはどんな冗談なのか?

頭がおかしいのではないかと兵藤和也は思った。

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「お前はダメだ!もっとタガログ語を勉強しろ!ゲヒーーー!」

少し話をすれば相手のタガログ語のレベルは分かるものである。

少なくとも寒汰が話すのは凄まじい日本語の発音で、しかも数単語しかタガログ語を知らないのは誰の目にも明らかだった。

その寒汰がタガログ語が流暢な兵藤和也に「タガログ語を勉強しろ」と言うのには、滑稽にもほどがある

兵藤和也は内心寒汰を馬鹿にした。

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兵藤和也がバカにしたのが、伝わったのか、寒汰は少しむっとしたようだ。

「いいか? 俺はな、フィリピンベテランなんだ。毎月フィリピンに来てるんだ。どうだ?すごいだろう。俺がな、フィリピンベテランの証をみせてやろう。ほら、これだ? どうだ?すごいだろう?ゲヒヒヒヒ」

寒汰が兵藤和也に見せたのは、Quota Visa だった。

兵藤和也は呆れた。

フィリピンに住んでいるわけでもない、ただ毎月通うだけなら別に Quota Visa (永住権が付与される)などいらない。

いや、出国税を毎回徴収されるわけだからむしろそんなものはない方がいい。

しかし、この寒汰は自分がフィリピンベテランだと自慢するためだけに4万ドル(約320万円)の金を積んで Quota Visa を取得したらしい。

そんなものを自慢する気がしれない、と兵藤和也は心底寒汰を見下した。

そもそも、寒汰は普段、一ペソ単位で金をけちるくせに、こういう無駄に数百万円も使うことが多い。

ケチや節約家どころか、単に金の使い方を知らないだけである。

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バカらしいので、兵藤和也は寒汰を置いて、とっとと帰ろうとした。

すると、場の空気が読めないらしい寒汰はこう言った。

「おい!これから飲みに行くぞ!ゲフッ」

兵藤和也は非常に不快な気分になった。何故こんなに汚らしい気持ち悪いジジイにいきなり命令口調で言われなければならないのか。

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どうも寒汰は相手が若いと舐めてかかる癖があるようである。

若い相手や自分よりフィリピン歴が浅い相手を連れ回して偉そうに説教することで、普段自分が周囲にバカにされている憂さを晴らしているようなのである。

しかし、たいていの人間は、少し付き合えば寒汰がろくにフィリピンのことを知らないことは見抜いた。

そして、嫌気がさした彼らは皆、寒汰とはすぐに距離をとるのである。

だいたい寒汰のようなトラブルメーカーに付き合っていると危険極まりない。

危険から距離を取る」とは、まさにこのことだろう。

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兵藤和也は気持ち悪い寒汰の誘いはきっぱりと断り、その後エダモト(仮称)には寄りつかなくなった。

男前で、おばちゃんにも優しい兵藤和也が寒汰のせいで店に来なくなり、マグロ子おばちゃん(仮称)の寒汰への憎しみもまた一層深まったという。

(完)

入国カード

寒汰はまだパサイの日本料理店エダモト(仮称)に居た。

寒汰のあまりに汚らしい食べっぷりにおそれをなして、他の客はいなくなっていた。

エダモト(仮称)のマグロ子おばちゃん(仮称)は泣きながら寒汰に言った。

「それで、あんた一体何の用で来たのよ!もうこれ以上店を滅茶苦茶にしないでよ!」

すると寒汰はキョトンとした顔をした。

今回に限らず、寒汰は生まれてこの方自分が悪いことをしているという自覚が全くない男であった。

自分が正義だと思い込んでいる凶悪犯罪者にありがちな傾向だった。

そして寒汰は脈絡なく言った。

「おい!お前、喜ぶ!フィリピンは1月は12月より旅行客が多い。お前、儲かる。そしてお前、俺に上納金余計によこす!俺、偉い!ゲヒヒヒ!」

1月は12月より旅行客が多いというのは寒汰の思い込みで事実は逆だった。

しかし思い込みのみで全てを判断する寒汰にとって、事実などもはや取るに足りないことだった。

彼にとっても事実とは自分の思いこみだけだからだ。

「ゲフッ。そうだ。俺の Visa また更新が必要な時期だろ?お前、書類記入しろ。」

寒汰は数年前にフィリピンのQuota Visaを取得していたが、その手続はすべてエダモト(仮称)のマグロ子おばちゃん(仮称)にやらせていた。

ちなみに、毎年必要なのは Visa の更新ではなく、単に料金の支払いだけなのだが、知ったかぶり大魔王の寒汰にそんな区別はつくはずもなかった。

おばちゃんが、すすり泣きしながら、書類を記入していると寒汰がまた言った。

「おい、シラス大根おろし、もっと持ってこい。もちろん無料でな!ゲヒヒヒヒ」

「俺、大根おろしがメニューに載ってたの知ってる。でも注文しなかった。でもセットメニューな無料で食べれる。おかわり自由。俺、金節約する!俺、偉い!ゲヒヒヒヒヒ!」

100ペソもしない大根おろしの代金をケチる寒汰であった。

そして、彼が食べるシラス大根おろしはこれが69皿目であった。

無料だと分かれば凄まじい量が食べれる寒汰なのであった。

次の日、寒汰は一人で魔尼羅の入国管理局事務所にやってきた。

いつもはエダモト(仮称)のおばちゃんに無理やり付き添わせてくるのだが、さすがに今回はマグロ子おばちゃん(仮称)も頑として拒否をした。

そもそも、あまりの寒汰の嫌がらせにマグロ子おばちゃん(仮称)も体を壊しかけていて、出かけるどころではなかったこともある。

「俺はフィリピンベテランって普段から自慢してるんだから、入国管理局くらい一人で行ってきたらどうなのさ!」

怒ったマグロ子おばちゃん(仮称)にそう突き放されては寒汰に選択肢はなかったのである。

入国管理局で寒汰はガタガタブルブル震えていた。

元々英語もタガログ語も一切できない寒汰である。

また度胸もなく、タクシーさえついこの間まで一人で乗れなかった男である。

そんな彼が入国管理局まで一人で来ることは大冒険であった。

いつものふてぶてしい威勢の良さは全くなかった。当たり前である。寒汰が威勢がよいのはマニラの日本語が通じる範囲内だけ。

日本語の通じない場所になると、どうしようもないくらい不安になってガタガタブルブルするのが寒汰の常であった。

こういう男は一般に日本語圏番長と呼ばれていた。

寒汰は自分に言い聞かせていた。

「俺、偉い!俺、大冒険した!俺、偉い!俺、書類手続できるはず!俺、偉い!」

「俺、マグロ子おばちゃん(仮称)に付き添いを断られてのと違う!俺、定点観測がしたいから自分でやってきただけ!でも、俺、怖い!」

ガタガタブルブル震える寒汰はふと、入国カードが山積みになっているのを見つけた。

実は寒汰は入国カードが大好きであった。

ブログにもなんども入国カードのことを書いている。

海外旅行をするたいてい人間からすれば、入国カードの記入など書式が変わろうが苦労することは全くない。

だが、寒汰のように英語が全くできない男にとっては入国カードの記入は超難関事業だったのだ。

(機内ではいつも他の人間に頼んでイミグレカードを書いてもらっていた。)

だから寒汰はフィリピンの入国カードが変わるたびに大騒ぎをしていた。

一方、そこまで入国カードで大騒ぎをする割に、寒汰はここ数ヶ月のフィリピンの入国カードに関する大騒動を全く知らなかった。

なにせ英語が全くできない寒汰である。英語ニュースが理解できるはずもなかった。

さらに、寒汰はフィリピンに居ても初心者しか行けないような買春場所に行くだけであった。さらに友達が全くいない男には一般的なニュースを耳にすることは一切なかったのである。

寒汰は興奮した。

「凄い!古い書式入国カードが置いてある!書式がまた変わった!俺、大発見した!世紀の大発見だ!!!」

英語で一言スタッフに聞けば事実が分かるのだが、寒汰にそんな英語力があるわけはなかった。

そして誰にも何も聞けない寒汰はいつものように強烈な勘違いをした。

寒汰は長い間待っていた。

するとあることに気がついた。高齢者はどうも優先的に受付をされるようなのである。

寒汰はまた興奮した。

「凄い!俺、大発見した!世紀の大発見!入国管理局では65歳以上の高齢者が優先的に受付される!俺、大発見!俺、偉い!」

実際のところ、むかしからフィリピン(や他の多くの国)では妊婦、子供連れ、障害者、高齢者には優先的に受けつけるシステムは珍しくない。空港の入国や出国でもそうである。

7年間毎月フィリピンに通いながら寒汰はそんなことも未だに知らずにいた。

一を見て十を勘違いする男なので仕方が無いのかもしれない。

やがて寒汰は入国管理局事務所を後にした。

支払いは…行っていなかった。

英語もタガログ語も全くできない寒汰は職員と何も話ができず、簡単な支払いすらできなかったのである。

打ちひしがれた寒汰の前をある小汚い女が通った。

そこで寒汰はひらめいた。

「そうだ!俺、入国管理事務所に女を見に来たことにする!俺、セクシー美女軍団を見たことにする!他の奴、俺をうらやましがる!俺、偉い!ゲヒヒヒヒ」

そして寒汰はブログでこう書いた。

顔の見慣れた東洋人や欧米人以外にも………この人たちはフィリピンでどんな職業や生活をしているんだろう? と興味を持つほど、美形セクシーな一団も………。 時間がないですから後はつけませんけどね。

その他、入国管理局周辺では、ご報告したいこと多々。
ぼちぼちとお伝えして参ります。

「ぼちぼちお伝えして参ります」は、何も書くことがない寒汰が思わせぶりたい時に書く常套句だった。

また、そんな美女軍団を見かけていたら異常なストーカー体質の寒汰がつけないわけはなかった。

少なくとも写真をとらないわけがなかった。

写真もなく、何も書けないのは当たり前である。そんな美形セクシー軍団など、どこにも居なかったからである。

相変わらずブログには妄想しか書けない寒汰であった。

「俺、美形セクシー軍団と会ったことにする!皆、俺を羨ましいと思う!ゲヒヒヒヒ」

マニラの路上に例の気持ち悪い笑い声が鳴り響いていた。