雇われ社長 – 臭皇最後の謎 III

新田さんはもちろん、寒汰を気持ち悪がっていた。なにせ臭いし話の中身は知ったかぶりと自慢話ばかりである。聞いていて疲れるのだ。

ただ当時、新田さんには夢があった。雇われているだけではなく、いつか自分のラーメン屋を持ちたいと思っていた。そのためにラーメン孫悟空で修行をし、ノウハウを貯め、客もつかんでいたが、なにせ開店資金を貯めるのは容易でなかった。

そんな時、新田さんは寒汰が長々としていた自慢話を思い出した。

「ゲヒヒヒ、俺はな、金持ちなんじゃよ。国鉄をクビになったが退職金をたんまりもらったんじゃよ。俺は貯金が500万円もあるんじゃよ。どうだ?凄いだろう?俺に惚れただろう?ゲヒヒヒ」

新田さんは閃いた。奇貨居くべし!これは使える、500万円なら開店資金になる、と。さらに寒汰が当時まだ30台の新田さんを女として強く意識していたのは新田さんもよく分かっていた。この男なら簡単に使える。決断した新田さんは、ある日、孫悟空にやってきた寒汰にほのめかしてみた。

「私の夢は自分のラーメン屋を持つことさあ。でもねえ、開店資金がなかなかたまらなくてねえ。白馬の王子様でも現れないものかねえ。500万円の開店資金さえ出してくれる人が居たら、社長にしてあげて、私がずっと食べさせてあげるんだけどねえ。」

この話を聞いて、寒汰は飛び上がらんばかりに喜んだ。それでなくても、無職なのである。学もない、技術もない、経験もない、体力もない、ないないづくしの寒汰であったが、貯金だけは500万円あった。全く何のノウハウも経験もなくても、この新田という女が全部やってくれるという。

子供の頃から周囲に馬鹿にされ、指をさして嘲笑われ続けた寒汰が名前だけでも「社長」になれるのだ。これは千載一遇のチャンス、「いつか偉くなって俺を馬鹿にしてるやつらを見返してやる」という寒汰の一生の大願、一発大逆転を実現する唯一の機会に思えた。

さらに、女に全く相手にされなかった寒汰は、もしかしたらこの新田さんと毎日SEXを何十回でもできるかもしれないと思い込んだ。寒汰は狂喜乱舞した。

互いに異様にやる気になった新田さんと寒汰はすぐに店を始めることとなった。新田さんにとって、寒汰は気持ち悪ささえ除けば、好条件の相手であった。なにせ食のことなど何も知らない男である。社長と祭りあげておけば、開店資金に貯金を提供するのだ。二人が決めた約束は以下のものであった。

  • 名目上は寒汰が社長
  • 新田さんは表向きの役職は店長
  • 料理、店内のことは全て新田さんが仕切る
  • 経営、金の管理も新田さんが行う
  • 寒汰は利益の30%を給料として新田さんから受け取る
  • 寒汰は店のこと、経営は絶対に新田さんの指示に従う

寒汰は名前だけ社長であり、開店資金も出したが、実際は何もさせてもらえないという非常に厳しいものであった。それもある意味当然だろう。なにせラーメンどころか、食事のことなど何も分からない男である。新田さんも全く期待していなかった。さらに信用がないので金も一切いじらせてもらえなかった

しかしそれが店には良い結果を及ぼした。新田さんが選定した富士食品の白豚湯スープベースのラーメンは瞬くまに評判になり、臭皇はおりからのラーメンブームもあって売上を伸ばし、すぐにフランチャイズ店を持つようになった。このフランチャイズ店との連絡や仕切りも全て新田さんが行なっていた。店も経営も新田さんが全て取り仕切っていた。

新田さんは「臭社長は使えないからさあ。頼んどいたことも何一つできやしないし」と馬鹿にしきって、ろくに仕事も与えなかった。せいぜい配達などの雑用だけである。最初は厨房に入れていたが、あまりに不器用なのと、ラーメンを作るよりつまみ食いばかりしているので、すぐに厨房からは追い出されてしまった。

あまりに何の仕事も与えられない寒汰は、勝手に自作看板を作成してプロのイラストレーターの絵画を盗用したり、店のシールを勝手に作成して近所にとめてある自転車やバイク、電柱に勝手にべたべた貼りまくったり、それを注意されると、逆恨みして注意した人の後をつけて家をつきとめ、その人の家の車のタイヤに穴をあけまくっていた。

新田さんも寒汰の異常な行動には薄々気がついていたが、店が忙しかったのもあり、また何より寒汰に店の中に入って来られると邪魔で仕方ないので見て見ぬふりをしていた。

それでも、あまりに臭くて気持ち悪い寒汰のおかげで店の客足が落ち始めると、新田店長もたまりかねて寒汰を営業時間中は立入禁止にした。社長を立入禁止にするなど通常はありえないが、臭皇の実質の経営者は新田さんであり、寒汰は単なる鴨、いやマヌケな出資者なのでこのような処置が可能となったのだ。

暇を持てあました寒汰は、釧路で飲み歩くようになった。元々話題が何もない癖に背伸びだけしたがる寒汰は食の知ったかぶりばかり話していたが、その中身は間違いと勘違いだらけであった。飲食チェーンの社長とは名ばかりで実際はただの鴨スポンサー、給料をもらってるだけの雇われ社長なのだから仕方ない。すぐに寒汰の浅はかさはは見抜かれるようになり、近所の誰もが寒汰のことを指さして笑うようになった。

そんな折、寒汰はフィリピンパブに嵌った。なぜならフィリピンの女たちは寒汰の悪口を言わなかったからだ。

「フィリピンなら俺は馬鹿にされない!凄い!俺はフィリピンでなら実力が評価されるんだ!」

寒汰は飛び上がって喜んだ。

しかし実際は少し違った。フィリピン人たちも寒汰のことは散々にバカにしたいた。ただ、英語もタガログ語も一切できない寒汰はそれが理解できなかっただけなのだ。幸福のミスコミュニケーションである。

ともあれ、そうやって寒汰はフィリピンに嵌っていくようになり、やがてフィリピンに通い出すようになった。

そして、フィリピン現地で知り合ったパサイのレストラン、エダモト(仮名)のマグロ子(仮名)ママに、今度は1千万円を押し貸しすることに成功する。すると寒汰は「俺は既婚女にモテる!俺は後家殺しだ。俺、凄い!ゲヒーーーーー!」と勘違いし、2ちゃんで自分のことを「後家殺し」と何度も繰り返し書くようになった。

しかし、正確に言えば寒汰がもてていたわけではなく、新田さんもマグロ子ママも寒汰の退職金や貯金が欲しかっただけである。金の魅力を自分の魅力と勘違いするあたりは普通のフィリピン嵌まりのオヤジと同じであるが、数百万円積んでも若いオネエチャンには相手にされないのが寒汰らしいところと言えようか。

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ともあれ、何も知らない寒汰が経営者で何故臭皇が成功したのか? その謎の答えは簡単であった。寒汰は実質的な経営者ではなかったからである。単に開店資金を出しただけで、実質の仕事は配達やビラ配りなどのアルバイト君同然のことしかやってなかった。

さらに、寒汰がどうして新田さんのような優秀な店長を獲得できたのかも疑問であったが、その謎の答えも簡単であった。
寒汰がスカウトしたわけではなく、勧誘したのは新田さんなのである。新田さんが開店資金を調達するために寒汰を勧誘したのである。そして下心丸出しの寒汰がそれに乗っただけである。

寒汰のドケチっぷりは異常だがその理由の第一は、卑しい極貧家庭生まれの極貧育ちによる。ただ、それに加えて寒汰は実際に金を持ってないことも大きかった。

寒汰が社長なのは名ばかりで、実際は新田さんに給料をもらっている状態である。現在3千4百万円の売上のうち、寒汰に渡されるのは年間5百万円程度であった。いくら物価が安く、ドケチな寒汰とはいえ、毎月フィリピンに通えばほとんど何も残らないのだ。だから寒汰は日本でもフィリピンでも異常なまでにドケチなのである。

なお、寒汰は臭皇(有限会社泥酢ダウン)を商工会議所に登録する際、大正15年設立と書き「俺は三代続いた名家の人間!俺、凄い!ゲヒーーーーー!」と書いていたが、これまた大嘘であった。

寒汰は帯広の極貧家庭で生まれていた。泥酢ダウンの登記簿にははっきり平成2年設立と書いてあるのである。

嘘と虚飾を積み重ねた寒汰であったが、その大嘘ぶりは臭皇現役従業員の大学生カイジ君、新アルバイト三好君や新田店長(実質的な経営者)、そして釧路在住の方々の情報提供で明らかにらかになってきたのである。

何もできない何も知らない、名前だけの雇われ社長、それが寒汰の正体であった。

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寒汰が過去に行なってきたストーカー行為については下記のエントリをご覧下さい。

女子高生ストーカー事件(実話)

この世に生を受けたばかりの赤ん坊を侮辱し、死んだ方をパスポートをネットで晒し冒涜する寒汰の非人道的行為については下記のエントリを御覧ください。

死者への冒涜

人の誕生と人間としての矜持

絶句レベルの寒汰の公開オナニーの詳細に関しては以下のエントリを御覧ください。

絶句!釧路臭皇・公開オナニー事件

伝説の寝たきり男と寒汰の対決は下記のエントリを御覧ください。

マニラでも指折りの美味しい料理が味わえるレストラン、大虎の情報はこちらをご参照ください。

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

6 Responses to 雇われ社長 – 臭皇最後の謎 III

  1. 真中足長親父 says:

    利益の30%というのは粗利益あるいは純利益なのか、わかりませんが、仮に売り上げ3400万で利益の30%が500万とすると利益率は49%にもなります。普通のラーメン屋だと純利益率25〜35%程度というので、これは凄い数字ですね。端的にボッタクリとも言えます。

    こういう商売が成り立つのはよほど釧路に競争相手がいないか、釧路の人がお人好し、お金持ちなのかと考えてしまいます。それにしてもそう言う数字をたたき出す店長の実力は大したものです。是非ASFFを設立して欲しいです。投資としても良い話ですね。

    それを上回るのが寒汰流投資です。500万(多分1000〜1500万以上の出資と仮定しても、年500万の収入を得れるということは単純計算で年利30〜50%はたたき出しているということで、凄腕ディーラー顔負けです。本当に基地外なのか、はたまた馬鹿のフリした天才なのか、よくわかりません。

    少なくともピーナに退職金〜千万を貢いで1年も持たずに放り出される困窮邦人よりは、世渡り上手ということになりますか。それとも単なる偶然と幸運の遭遇?今度の焼き鳥屋で答が出そうで、楽しみです。

    • 純利益の30%じゃないでしょうか。ただし、寒汰には粗利と純利益の区別どころか売上高と粗利の区別さえついていないでしょうね。

      市販のスープをそのまま使ったラーメンが、物価の安い釧路で800円で売れるのは残念ながら釧路の人たちの味覚がその程度だということでしょうね。
      おしゃれなフレンチやイタリアンより、化学調味料まみれの臭色ラーメンの方が現実的な高級料理と思えるのでしょう。
      もちろん、味覚は人それぞれですので、それが悪いわけではありません。
      中国人や東南アジア人も化学調味料まみれの料理が大好きですし。
      そういえば、寒汰は中国人に恋焦がれてましたね。

      寒汰の投資回収術は凄まじいですね。経営学を一切理解しない常識破りの超守銭奴だからこそできたことだと思います。
      まともな人間には絶対に真似はできません。

      ラーメン屋とはそういうものだとも聞きます。
      知識はノウハウがあれば成功する確率は高くなるけれども絶対に成功するとは限らない。
      一方、知識もノウハウもない人間が成功することもあり得るのがラーメン屋だということです。
      寒汰が真にすごいのは、ありとあらゆる選択肢の中から、寒汰でも唯一成功しうるラーメン屋という商売を選択したことです。
      この神がかり的な幸運は、寒汰の凄さなのだと私は妙に感心しています。

      ま、マラテの焼き鳥屋がどのようになるのかは非常に楽しみですねw

  2. tairiku says:

    自分も飲食店を営んでいますが、新田店長のような人間がいるのだったら、お任せしてみたいものです。

    経理までは、少し考えますけどねw

    • 新田店長はものすごく優秀ですが、その新田店長に全部任せてしまって名前だけの社長になって店員皆に指さして笑われる人生はやっぱりどうかと思いますw

      tairiku さんのようなまともな人なら新田店長といいコンビも組めるかもしれませんけどね。

  3. けんと says:

    まあ、考えてみたらお気楽なもんですねw。
    結局、500万円の投資で生活を維持できる上に、毎月海外旅行が出来るわけですよね?
    それも、回数がおおいからJGCも確保できるでしょうし。
    そのまえに、店長が女性だっていうのが驚きですが。
    普通なら、それなりに儲かったら逃げて自己資金で開店しそうなものですね。
    ただ、業務用スープを使うノウハウはあっても独創性がないということで、真綿で締めるかのごとくゆっくり搾り取るほうがいいと判断されているかもしれないですね。

    • まさに、おっしゃるとおりです。
      たった500万円の投資で、毎月フィリピンに買春旅行できるのだから安いものです。
      寒汰はJGCですね。

      店長は女性ですよ。アルバイトの一人も女性。
      寒汰のことは気持ち悪くて仕方ないので、だからこそ厨房から、そして店から追い出したみたいですね。

      業務用スープをそのまま使うのは新田店長に責任がなくはないので、彼女も独創性という部分は弱そうですね。

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