ピーナッツバターとカレーを勘違いする男 I

寒汰は実のところ食については全く理解していなかったし、味覚については超絶レベルの味音痴だった。なにせ濃いか薄いかしか味の判別がつかないのである。

それも中庸が分かるならともかく、濃ければ濃いほど、脂ぎってれば脂ぎってるほどうまいとしか感じられないのだった。

シニガンの酸味は酢酸が入ってるからだ」(正解はタマリンド)と、とんでもない勘違いを言いふらすほどである。

帯広の極貧家庭で生まれ、親からも憎まれてろくに食べ物を与えられなかったせいなのか、そのような異常な味覚に育ったようだ。

そんな寒汰の夢は食べ物屋になることだった。食べ物屋を自分で経営すれば好きなだけつまみ食いできるからだ。別に食の造詣があるからでも、味覚がよいからでもなかった。むしろ食の知識も全くなく、極度までに味音痴な寒汰だった。考えることは少しでもケチりまくって自分がつまみ食いする食べ物を増やすことだけだった。

味音痴の上、極度にケチな寒汰の方針は市販性のスープをそのまま使うことだった。余計な手は一切加えない。なぜなら手を加えたらその分金がかかるからだ。

しかし経営的にはそれが成功した。

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実は、今の化学調味料や市販品の食べ物は相当なレベルである。科学の粋を尽くして作っているだけに万人に受ける味に出来上がっているのだ。これを自前の料理で超えることは至難の業である。下手に料理しない方がうまいという皮肉なことになっているのだ。

特に味覚が鋭くない地方都市の大衆店の客にはその傾向が強い。

寒汰はそこまで見抜いていたわけではない。単に味音痴の上に極度のケチだっただけだ。しかし、それが結果的に幸いして臭皇は人気店となり、道東にチェーン店を展開するまでになった。

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全く食の知識も味覚もないまま飲食店チェーンの社長として成功してしまった寒汰だったが、問題がないわけではなかった。

それは周囲の考える「飲食チェーンの社長」に相応しい味覚や知識と、現実のあまりに貧しい知識と味覚のギャップだった。

子供の頃から知ったかぶりと嘘ばかりついて過ごしてきた寒汰は、これもまた知ったかぶりと嘘で切り抜けようとした。

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その結果は惨めだった。誰もが、寒汰と食談義をすればすぐに寒汰の話がおかしいことに気づいた。

寒汰が偉そうに語る食の知識は小学生レベルか、さもなければとんでもない間違いだった。

次第に寒汰は誰からにもバカにされるようになり、近所の人間からも従業員からも指をさして笑われるようになった。釧路鶴野のセイコーマートで買い物をした際も、「サンマがまずいのは産地偽装だからなんだよ」と、とんでもない知ったかぶりをレジのおばちゃんにした後、指をさされて大笑いされていたほどである。

(実際には旬でないさんまが不味いだけだったのだが、寒汰はサンマに旬があることを知らなかった。さらに言えば、サンマの漁場が季節によって移動することすら知らなかったのだ。)

次第に日本では誰とも口を聞いてもらえなくなった寒汰であったが、フィリピンだけは天国だった。フィリピンに嵌る日本人には takashi のように頭の弱い人間がゴロゴロおり、寒汰の小学生並の知識と勘違い知識に感心してもらえることもまだまだあったからだ。

そんな寒汰(さむた)はフィリピンの食について偉そうに語りだすのだが、やはりとんでもない間違いばかりであった。

上述のようにシニガンの酸味が酢酸だというとんでもない勘違いだけでなく、カレカレ(ピーナッツバターベース)がカレー味だと言い出す始末であった。

このあまりに凄まじい勘違いに関してこちらのエントリでもとりあげたが、多くのコメントが寄せられたので紹介したい。

真中足長親父さんのコメント

カレカレは日本人にとってはアヒルのゆで卵、チョコレートの煮込みと並んでフィリピン三大失望食と呼んでも良いと思います。アヒルのゆで卵は有名なバロット、あのグロテスクさが喉を通らないという人が多いです。本当は美味しいですよ。チョコレートの煮込みはディノグアン、豚の血、内蔵などに酢を入れて(と思う)煮込んだキワモの料理、味はそんなにひどくないのですが、僕は苦手です。

筆者はバロットはわりに好きであるが、食べられない人の気持ちはわからなくもない。

豚の血のスープは一度しか食べたことがないが確かにあまり美味しかった記憶はない。タイでも豚の血を使った料理はあり、こちらは意外と美味しかったが、活かし方の差がやはりタイとフィリピンの食文化の差なのだろうか。

いずれにせよ、極度の味音痴の上、食の知識もなく海外どころか日本の料理すら一切知らない寒汰はフィリピンの料理を相対的に見ることは不可能なのだろう。

そしてカレカレ、見た目が一見カレー風、名前もモロにカレーの雰囲気ですが、カレーだろうという日本人の勝手なイメージと味のギャップに失望感を誘うのです。味はピーナッツのほんのり甘いマッタリ感、塩味ほとんどなし、辛み、酸味も無くとアクセントがない中途半端な食感です、好みに応じてアミの塩辛(バゴオン・アラマン)を入れますが、それでも味が中途半端なので僕は唐辛子を入れます。

中に入っている肉は主にオックステール、牛のモツつまりホルモン材料が主体です。これがプニョプニョという食感がまた気持ち悪い。(あくまでも個人的感想です)オックステールはほどよく煮込んであれば美味しいのですが、大抵煮込み過ぎです。フィリピン人に人気のMax レストランのカレカレが有名ですが、そんなに期待しない方がよいでしょう。ナスやインゲンなど野菜も入っているので、フィリピン料理の中では栄養のバランスがとれている方です。

料理的には肉類、野菜をソースで煮込んでいるので、シチュー類と言えばよいでしょう。アンヘルスのあるパンパンガ州ではお祝い事ではメインディッシュのようです。ターメリック(ウコン)はカレーの黄色だけでなく特有の刺激臭があるので、少量入ってもすぐ分かりますが、フィリピン人はあの臭いと刺激が苦手なようで、ターメリックを使う料理は見た事ありません。アンヘルスの市場でほんの少し売っていた事がありました。

寒汰と違い、食に本当に造詣のある真中足長親父さんの指摘はさすがである。

繰り返すが、フィリピン人はターメリック(カレー)は好まない。

カレカレは名前と見た目はカレーそっくりだが実際はピーナッツバターベースで全然味が違う

一度でも食べたことがあれば分かるものだが、寒汰は食べもしないのに知ったかぶりしているのだろう。

あるいは、ピーナッツバターの味すらカレーだと思うほどの味音痴なのかもしれない。

(続く)

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フィリピンのカレカレ(ピーナッツバターベース)を、カレーだと

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絶句レベルの寒汰の公開オナニーの詳細に関してはを御覧ください。

絶句!釧路臭皇・公開オナニー事件

伝説の寝たきり男と寒汰の対決は下記のエントリを御覧ください。

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

12 Responses to ピーナッツバターとカレーを勘違いする男 I

  1. まいう~w says:

    http://www.oishisa.jp/result.php?mode=_search&q=%c7%f2%c6%da%c5%f2

    九州風白湯スープの素です。お湯で希釈するだけで白湯スープとしてお使いいただけます。

  2. GAGA says:

    タイに居た時インドカレーをよく作っていました。スパイスをいろいろ買い集めたのですが、調合が難しくてギブアップ。インドから調合された状態で輸入された物を使いました。

    驚いたことにそれから日本のカレーが食べられなくなりました。ココナッツミルクにはない乳臭さを感じてしまうのです。(今は美味しく食べられます) 日本のカレーが意外と熱帯の国で受け入れられないのはそれが理由ではないかと思いました。

    ココナッツミルクの甘みとカレースパイスの辛さが実はマッチする事を知りました。

    インドカレーのレシピにダシ感を加え、とても好評なインドカレーを作ることが出来るようになりました。

    カレーにトマトを入れるととても美味しいと思いました。後から知ったのですがトマトにはグルタミン酸が含有されていました。

    フィリピン人の奥さんに日本のカレーを作ってもらうけど奥さんはそのカレーを食べないと聞いた事があります。

    50ペソでラーメンを食わせろと基地外がやってきた某マニラの居酒屋の猫カレーはとても美味しいです。(猫カレーなのに猫が入っていないそうです。詐欺だw) フィリピン人の従業員も美味しいと食べていました。

    美味しく作る為に試行錯誤することは大切だと思います。市販の物をそのまま使う人には理解できないと思いますがw

    • 興味深いですね。

      インドのカレーを食べなれると日本のカレーを受け付けなくなるんですね。
      逆に我々日本人はどちらのカレーも美味しく食べれますね。

      某魔尼羅の居酒屋の猫カレーは食べてみたいですね〜w
      味が濃いか薄いかしか分からない超絶レベルの味音痴に食べさせるのは勿体ないですね。
      まあ、味音痴はドブ川より汚いパシッグ川の水でもごはんにかけて立ち食いしてれば満足だと思いますけどねw

      美味しく作る為に試行錯誤することは大切だと思います。市販の物をそのまま使う人には理解できないと思いますがw

      至言だと思います。エントリ本文で引用させていただきます。

  3. Chang Mi says:

    GAGAさんへ

    スパイスに凝っていらっしゃるんですね!
    ↓ここのレシピはすごくいいですよ~
    カレーの種類も多いし、他にも沢山のスパイス料理が載ってます

    http://www.gaban.co.jp/catalog/catalog_re.html

    • GAGA says:

      有難う御座います。

      当時はウエイトトレーニングが趣味だったので自炊していました。スパイスには凝ってみたかったのですが実は挫折してます。現地の料理本とNHKの料理番組を参考に我流で調理していたもので、、、、

      現在は日本で暮らしているので全て外食なんです。

      お恥ずかしいw

      • 全て外食とは、釧路に住む珍獣と同じですねw
        あ、珍獣の場合は卵かけご飯は自分で作るみたいですけどww

    • Chang Mi さんも GAGAさんも料理詳しいですね!さすがです。

  4. joe says:

    日本風のカレーではないですが Banana Leaf Curry は美味しいし人気ですよ。

    http://www.bananaleaf.com.ph/2010

    • Banana Leaf Curry 懐かしいですww
      確かに美味しかったです。

      フィリピンで最初に連れていってもらった店がそこでした。
      架空ではない一応本物の女子大生に連れていってもらったんですが、寒汰にバレたら車のタイヤに穴をあけられるかもしれませんw

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