卵かけご飯

寒汰といえば、水ぶっかけご飯が有名である。

エダモト(仮名)でいきなりご飯に水をぶっかけて食い始め

「お前らフィリピンの貧乏人はこうやって飯を食うんだろう? どうだ?俺は物知りだろう?博識だろう?俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒヒ。」

と言い放っつのである。

さらに、驚きと屈辱で言葉を失っている売春婦に対して寒汰は止めをさすように言う。

「これで相互理解が深まったな。ゲヒヒヒヒ。」

相互理解どころか、打ち消しようのない深い憎しみしか芽生えないのであるが、他人の気持ちが一切理解できない寒汰にはそんなことが分かるわけがなかった。

(詳細はこちらのエントリを参照)

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寒汰は元々異常に食い意地が張っている男であった。

極貧の中で育ち、貞子から食べ物さえろくに与えられなかった結果、病的にまで食べ物に執着するようになったようだ。

もちろん、味など関係ない。極度の味音痴の寒汰は味の区別など全くつかなかった。無料で口に入ればなんでもいいのである。

とにかく無料で食いまくることが寒汰の最大の行動原理になっていた。

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寒汰が国鉄をやめて飲食店チェーンを開こうと思ったのも、飲食店を愛していたからではない。

食についての知識がゼロだった寒汰が飲食店を開こうと思った理由は唯一「つまみ食いができるから」であった。

これは、寒汰が臭皇のアルバイト従業員の大学生に繰り返し繰り返し言っていたことである。

「ゲヒヒヒヒ、俺はな、つまみ食いができるから臭皇を開いたんだぜ。自分の店ならいくらでもつまみ食いができるからな。どうだ?俺は凄いだろう?ナ〜ナ〜ナ〜。俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒヒ。」

アルバイトの大学生はこの話を聞かされるたびに嫌な気分になったものだった。
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寒汰は臭皇の営業時間中、いつもつまみ食いをしていた。客に出すラーメンの麺、チャーシュー、煮玉子、チャーシューを片っ端からつまみ食いするのである。

つまみ食いに関してはまた別のエントリで書きたいが、寒汰が凄まじいのは、つまみ食いには飽きたらず店の中でなぜかいつも卵かけご飯を食べていたことである。

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ある日、臭皇の営業時間中のことである。

寒汰が居ないのに気づいた新田店長が気づいた。

「あれ?臭社長どこ行ったの?まあたサボってんだろうね。ねえ、カイジ君、臭社長を探してきて」

そう言われてアルバイトの大学生カイジ(仮名)が店の中を探しはじめた。

カイジがトイレのドアをあけると、そこに寒汰はいた。

ドアの鍵もかけずにトイレ前のスペースに立ちながら、寒汰は卵かけご飯を食べていた

横向きになって大きな丼に入れた卵かけごはんをかきこむようにひたすら口の中に流し込んでいるのである。

箸が丼にあたる音がガツガツガツと静かなトイレに響き渡る。

さらに、卵を異様に大きな音をさせてジュルジュル、ゾゾーと吸い込むのである。

ガツガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー、トイレに気持ちの悪い音が響き渡る。

呆気にとられるカイジにとってトラウマになるほどの気持ちの悪い音は何度も何度も響き渡った。

ガツガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー

寒汰の食べっぷりは異常に汚らしかったが、音がなにより気持ち悪かった。

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しかし、何より驚いたのは寒汰がカイジに気づかないことであった。

横を向いたままひたすら丼の卵かけご飯を食らう寒汰。

もはや餌にがっつく豚並の集中力、といえば豚に対して失礼だろうか。

公開オナニーのエントリでも書いたが、寒汰が自分の欲望を処理するときに見せる集中力は凄まじいものがあった。

そのうち、カイジだけでなく新田店長や他の従業員までやってきて寒汰の卵かけご飯食らいをあっけに取られながら見ていた。

しかし、寒汰は全く気づく様子がないのだ。

「臭社長!」としびれを切らした新田店長が大声で呼ぶと、ようやく寒汰は気づいたようだ。

しかし、あの気持ち悪い目でカイジたちを見ながらこう言うだけだった

「い〜じゃん♪ 俺は腹減ってんだぜ!! ナ〜ナ〜ナ〜。フン!」

そして寒汰はドアを締めた。ドアを閉めた後はまた中から

ガツガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー、と気持ちの悪い音が聞こえてくるのである。

従業員たちは心底気持ちが悪くなった

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当時アルバイトに入ったばかりの大学生カイジは知らなかったが、これは臭皇の日常風景だった。

寒汰は営業時間中よく居なくなっていたが、

(全く仕事をせずにクビ同然で追い出された国鉄時代と同じである。)

たいがいはトイレ前のスペースに篭って丼で卵かけご飯を食べていた。

トイレでない時でも、例のオナニー部屋にあがる階段の途中や店の外でさえ、寒汰は卵かけご飯を食べていた。

店の外でも食うというのが驚きである。

店の正面入り口左側のベンチの前に立って道路側に向かって卵かけご飯を寒汰はひたすら食い漁るのである。

ガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー。

近所の人間も通行人もこの姿にはあきれ果てた。

開店して店が混んでいてもお構いなしで寒汰は卵掛けご飯を食う。

店内や外で立ったままガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー

異常なまでの食い意地には従業員たちは心底あきれ果てた。

ガツガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー、という音は臭皇では日に何度も何度も繰り返される音であった。

あまりにも気持ち悪く、従業員たちが怯えるのである日とうとう新田店長が寒汰に言った。

「臭社長!いい加減にしな!あんたは常識ってものがないのかい?いい年こいた大人が仕事もせずに毎日毎日つまみ食いばっかりして恥ずかしいと思わないのかい!だいたい店の外で立ったまま飯にがっつくなんて、人間としての恥じらいはないのかい!?」

さすがは新田店長だった。臭皇が寒汰のようなゴミ人間を抱えながらも存続しているのはひとえにこの新田店長の頑張りがあるからだった。

しかし、新田店長にこっぴどく叱られても寒汰は全く改めることがなかった。

悪いことをしても反省というものを一切したことがないのが寒汰なのだ。

行動を改めることなどできるはずがなかった。

寒汰は何度言われても、毎日トイレの中、オナニー部屋に上る階段の途中、店の外で卵かけご飯を食べ続けた。

恥じらいというものが一切ないのが寒汰の特徴だった。

やがて新田店長から営業時間中の臭皇への立ち入りを禁止された寒汰だったが、フィリピンに通いだした後は卵かけごはんのかわりに水ぶっかけご飯をネモトで食べているようである。

ガツガツガツ、ジュルジュルジュル、ゾゾー、という凄まじく気持ち悪い音は今日もネモトで鳴り響いているのである。

それを見た takashi は今日も素っ頓狂な声で叫ぶ。

「凄い!凄い!寒汰さんの食い意地は最高だ!寒汰さんは世界一のフィリピンベテランだ!」

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なお、「◎◎は☓☓ダゼ!! な〜な〜な〜」というのは寒汰の口癖であった。

「な〜な〜な〜」には寒汰の気持ち悪いほどの粘着質の性質を感じる。

「ダゼ」にこだわるのは、寒汰のコンプレックスをよく表しているのだろう。

東京への憧れが異常に強く、コンプレックの塊の寒汰は数十年前に流行った東京弁(標準語ではない)を使って自分がかっこよくなった気分になっているらしいのだ。

やはり時代に取り残された男なのである。

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

6 Responses to 卵かけご飯

  1. 芋洗坂係長 says:

    僕も卵かけご飯が大好きなだけに、トイレなんぞで(ましてや寒汰に)食されるのが不憫でなりません。

    • 寒汰ごときにトイレで食べられる卵かけご飯がかわいそうですよねw
      どうせ寒汰は味音痴なんだから、その辺の残飯でも食べてればいいのにw

  2. sergeant_soksok says:

    仏人は食べるために働く、英国人は働くために食べると揶揄されるが、
    この釧路市民はセンズるためにタンパク質を補給してるのであろうか。

    • 面白い!まさにその通りだと思います。あの釧路の恥がひたすら飯を食いまくるのはセンズリのタンパク質補給のためなのでしょうね。
      センズリするために生きている男なのでしょう。

  3. けんと says:

    そういれば、ここ数年で「便所飯」なるものが有名になりましたのね。
    自分自身、一人の食事が楽しいと思う寂しい人間ですが、便所の個室で食いたいとは思わないですね。
    卵かけご飯も好きですが、周りに気にしないでくいますが、恥ずかしいのはやですね。

    • ある意味、便所飯と彼の精神性は近い所がありますね。友達が全くいないところw
      それにしても、店の外に突っ立ったまま、卵かけご飯を食うのもどうかと思いますね。

      恥じらいというものを一切感じない男なのでしょうw

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