普遍的な常識 I

寒汰はグローバルな価値観の持ち主だと自分で思っている。

そして、寒汰の価値観は普遍的である。

世界中の誰しもが、寒汰と同じ価値観を共有しているのである。

そして、世界中の誰もが寒汰と全く同じ思考をすると考えていた。

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寒汰の理解では、フィリピンに来る日本人は全員が買春目的であった。

マニラのオフィスで仕事をする人間などいるはずがないのだ。

そして、寒汰の考える最高のファッションとは数年間一度も洗ったことのない凄まじく汚く臭いフィッシングジャケットと、信じられないほどダボダボの汚らしいジーンズの組み合わせであった。

だから、寒汰はフィリピンにいる日本人が小奇麗な格好をしていると異常に腹をたてるのであった。

もちろん、面と向かっては何もいえない気が弱い慎み深い寒汰であるので、後でこっそり自分のブログで悪口を書くのが常であた。

フィリピン人でも、それなりの職についている人は結構小奇麗な格好をしているものだが、そんなことはもちろん寒汰の眼中にはない。

日本語しか話せず、日本語の通じる買春場所以外には行かない寒汰にとって、そんなフィリピン人は居ないも同然なのだ。

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寒汰はコスト意識に厳しい男である。そんな寒汰は航空券は必ず現地発券で買う。

(※ 今は現地発券もそれほどコスト的なメリットはなくなったようだが)

寒汰に言わせれば、フィリピンに行くのに現地発券の航空券を使わない人間はバカである。

フィリピン渡航客の多くはフィリピンなど滅多には行かないし、そもそもコストよりも手間を惜しむビジネス客が居ることは全く度外視である。

自分が毎月フィリピンに買春に行くのだから、フィリピンに来る全ての人間は必ず毎月買春に来るものだと寒汰は思っている節があった。

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寒汰はコスト意識に厳しいから、値段には拘る。一箱数百ペソで売っている中国製偽バイアグラを買うのはもったいないから、チャイナタウンまで安いバイアグラを買いに行く。

もちろん、交通費は一切考えない。しかも、チャイナタウンでは100箱単位で偽バイアグラを買うが、そのほとんどは使い切れないので、実際は数百ペソを節約するために数千ペソの損しているのだが、そんなことは考えない。

買った値段さえ安ければ自分が節約していると思い込むのが寒汰なのだ。

さらに偽バイアグラを使いすぎて、今や寒汰はバイアグラなしでは勃起しなくなってしまったが、そんなダメージも考慮しない。

数百ペソのバイアグラを一箱70ペソで買った自分は偉大な節約家だと思うのである。

そして、同じ行動をしない他人はバカだと思い込むのである。

原価しか考えられない寒汰は交通費も、廃棄損も考えられなかった。

さらに時間を無駄にしているということも理解できなかった。

寒汰のように店からは完全に邪魔者扱いされ時間を持て余している人間は少数派である。

世の大半の人間は忙しい。渡航客であるなら尚更である。貴重な時間を有効に遊ぶことが滞在中何より大事である。

たかだか数百ペソを節約するためにわざわざ往復2時間以上もかけてマカティからチャイナタウンまで行ってられない。

しかし、そんな普通の人間の事情も全く想像できないのが寒汰の寒汰たる所以であった。

寒汰の考えるアメリカ系コンピュータ会社のオフィス風景はこうである。

「○○君はどうした?」

「休暇でフィリピンです。」

「またフィリピンか! フィリピンに女でも居るのか?」

「処遇を考えないといかんな!」

アメリカ系コンピュータ会社の実態を知る人間からすると、いやそうでなくても21世紀の現代の企業で働く人間ならこれが恐ろしく時代遅れな風景であることがわかるだろう。

21世紀の現代、ハイテク産業の会社は以下のようになっている。

  • 上司と部下が同じ職場とは限らない。部下が東京、上司がニューヨークと言う状況など珍しくない
  • 上司が部下の休暇を知らないのは上司として問題。管理能力が疑われる
  • できる人間ほど休暇をきちんととる。そしてそれができる環境を整えるのが上司の仕事である
  • 部下が休暇をどこで過ごすかに上司は文句をつけてはいけない。それはパワハラになるからである
  • 部下の男女関係に不満を言うことも厳禁である。ましてや能力査定とリンクさせると完全なパワハラ。そんなことをすれば上司は訴えられかねない
  • 休暇を海外で過ごす場合、その国で Work From Home することはごく一般的
  • 上司が部下様の機嫌をとるのが当たり前 (逆に自分が上司になると相当に神経を使う)

寒汰は高校卒業後、国鉄に就職し、全く仕事もしないくせに給料だけは人並みによこせと騒ぎ立てていたので、こういう現代の企業の風景は全く知らないようである。

そもそも寒汰は国鉄で年若くして窓際族になり、上司同僚から異常に嫌われていた。

昼食時も誰からも誘われず、いつも一人で250円でパンとジュースを買って食べていた。

(それで得た貯金が臭皇の開店資金となったようである。)

当時の国鉄の上司にさんざん嫌味も言われていたようである。

いずれにせよ、21世紀の現代、特に知的労働を行う米国系の会社では上司と部下の関係はすっかり逆転し、上司の最大の仕事は部下様に気持ちよく働いていただくことになっていることを寒汰には知るすべもなかった。

いつも他人からバカにされ、「俺をバカにしたやつを見返してやる」と毎日ブツブツ言っていた寒汰には上司や同僚、部下と気持ちよく働いている職場など想像できるわけもなかった。

時代に4半世紀は取り残されている寒汰なのである。

(続く)

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

2 Responses to 普遍的な常識 I

  1. 芋洗坂係長 says:

    ド田舎で飲食店をやっている寒汰に、いまどきの外資系しかもIT系企業の状況を分かれという方が酷かもしれないですね・・・まあ、それなら書くな!というのも一理ありますがw
    グローバルというと大層だけども「まずは(安物でもいいから)小ざっぱりした身だしなみ」というのは国内外問わず*常識*だと思うのですが、それすら実行できない寒汰には「どのクチが言うか」という台詞を投げて差し上げましょうww
    それにしてもアンヘレスはいざしらず、マニラで背広やネクタイ姿の人を寒汰は見たことないんですかねえ???

    • ど田舎の飲食店の事情しか分からないしょぼいオサーンが現代のIT企業の内部を分かったつもりになれるところがフィリピンの不思議なところですね。
      気持ち悪い汚く臭いオサーンも、フィリピンに入るとキムタク以上の男前になれるのと一緒ですねw

      50年以上素人童貞だった男が、素人(と本人は思い込んでいるが実はただの売春婦)とSEXできると、そういう勘違いを起こすのかもしれませんね。何か病名をつけた方がいいかもしれませんw

      こざっぱりした身だしなみは寒汰には1万年たっても縁がなさそうですが.. 寒汰は自分のファッションセンスに大層自身を持っているみたいです。
      臭皇の従業員の大学生たちにも「お前らセンスがないから俺が教えてやる」と豪語してました。
      それを言われた大学生バイト君たちは激しいショックのあまり、その場で手首をかっきって死にたくなったそうです。

      寒汰は背広やネクタイ姿の人を見ても意識に入ってないんでしょうね。
      マニラにいる日本人は全員が買春目的だと固く信じているみたいですからw

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