最高のファッション I

寒汰は誰よりもお洒落である。何と言ってもお洒落である。

本人は繰り返し「俺はキムタクよりもオシャレ」だと言っている。

そんなオシャレな寒汰はお洒落については、誰よりも五月蝿い。

その寒汰がお洒落のセンスについて怒り狂ったことがある。

その怒り狂った相手は、とある外資系の会社に勤めるサラリーマン、名前を低河(ひくかわ)(仮名)と言う。

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低河の会社は世界の主要都市には支社があり、低河のいる東京支社の他にもフィリピンにも支社があった。

マカティのパセオデロハス通りに面したオフィスがそれだった。

低河は当時日本担当だったので東京支社勤務であったが、アジアの他の地域を手伝っていることもあり出張でフィリピンに来てはそのマカティのオフィスや会社の提携先である University of Philippines (UP) Diliman 校で仕事としていていることがよくあった。

ある日、低河は会社が終わった後、友人TOSHIYA氏の誘いに応じて直接マラテまでやってきた。そしてレメディオスサークルにほど近いオープンカフェでTOSHIYA氏と飲んでいた。

そこに、寒汰がやってきたのだ。

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のそのそとカフェまでやってきた寒汰はTOSHIYAの隣に座っているサラリーマン低河の格好を見て驚いた。なぜなら低河の格好はまるで仕事帰りのサラリーマンだったからだ。

いや、低河は実際サラリーマンだし仕事帰りだからその恰好なのは当たり前なのだが、寒汰にそんなことは理解できなかった。

なぜなら、寒汰はフィリピンに来る日本人は全員が買春目的で、オフィスで普通に仕事をしている人間が居るはずがない、と思い込んでいるからだ。

自分の住む凄まじく偏狭な世界が宇宙の全てだと思い込むのが寒汰の常だった。

寒汰は、低河のファッションに甚だ不満を感じた。

低河はチャラチャラとアクセサリーを身につけ、髪もチャラチャラとセットしているようだったし、襟つきの糊のパリッと効いた小奇麗なシャツにブランド物のようなジーンズ、きれいな革靴、それにビジネス用の鞄(実際はカジュアルな鞄だが寒汰は角張った鞄は全てビジネスバッグだと思い込んでいた)を持っていたからだ。

そんな格好はありえない。特にフィリピンではありえない。絶対に許せない。男として許容できない。

低河のチャラチャラとしたファッションに怒り狂った寒汰であったが、その場では何も言えず押し黙っていた。

寒汰は気が弱いのではない。決して無い。赤井翔に凄まれただけで米つきバッタのようにペコペコしたが、気が弱いのではない。低河本人に面と向かって何も言えないのも気が弱いのではない。多分違う。

きっと寒汰は慎み深いだけなのだ。慎み深いから本人に面と向かって言わないだけなのだ。きっとそうなのだ。

低河には面と向かって何も言えなかった寒汰だが、それから2ヶ月以上たった2006年10月29日にこっそりブログでこう書いた。

(低河は)ビジネスカバンを抱えての登場

「え! フィリピンでなんでこんな格好してる?」

ビジネスバッグ姿には驚きでしたね。

「貴男は24時間闘えますか?」を連想させるものです。

ブログを書き終わると寒汰はニタニタ笑いながらこう言った。

「ゲヒヒヒヒ、俺は低河にファッション指導をしてやった。俺はオシャレだ!俺、偉い!ゲヒーーー!」

サラリーマンが仕事帰りにビジネス用の鞄(実際はカジュアルな鞄だが寒汰は角張った鞄は全てビジネスバッグだと思い込んでいた)を持っていることはごく普通である。

しかし、フィリピンに来る日本人は全員が買春目的で、オフィスで普通に仕事をしている人間が居るはずがない、と思い込んでいる寒汰にはそれが理解できるはずもなかった。

なお、ファッションについて誰よりも五月蝿い寒汰であるが、寒汰は釧路でも凄まじいファッションセンスを発揮している。

  • 風に吹かれるままの髪型。洗髪を何日も行わないことで男臭さを周囲数十メートルにふりまくのがお洒落である
  • 零下10度の真冬でも摂氏20度近い真夏でも変わらず毎日同じ黒のフリース(変なピンク色のライン入り)
  • 近所では「制服」と陰口を叩かれるほど毎日同じフリース
  • その「制服」を着たまま寝ているらしく、近くでみるとそのフリースはゴミだらけ
  • どこで買ったか謎なほどのダボダボのジーンズ
  • 不自然なほどに真っ黒に染めた髪

(12月の写真。この写真と本文は全く関係ありません)

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(4月の写真。この写真と本文は全く関係ありません)

これが、寒汰の考える最高のファッションである。そのファッションを日夜体現している寒汰は釧路、いや日本とフィリピンを代表するファッションリーダーなのだ。

そんな寒汰のお洒落っぷりは女性陣からも大好評である。

日本人女性「気持ち悪い。見ただけで吐きそう。」

日本人女性「いーーー!汚い!鳥肌がたつ。近くに寄りたくない。」

マニラベイカフェの売春婦「シャ、臭いし汚い

マニラベイカフェの売春婦「金の問題じゃない。いくら金をもらってもあんな汚いのは絶対に相手にしたくない。」

マニラベイカフェの売春婦「シャがそばにいる時はずっと息を止めてるよ。窒息しそうw」

凄まじいまでの好評ぶりである。さすが、マニラベイカフェに寒汰がやってくると、モーセが海を開いたかのように売春婦がそそくさと周囲からいなくなるだけのことはある。

そんな凄まじいばかりファッションリーダーが、チャラチャラした生意気な低河のような人間にファッションを指導してやるのがフィリピンという所なのである。

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今日も、頭の弱い takashi は九官鳥のように素っ頓狂な声で叫んでいた。

「凄い!凄い!寒汰さんはオシャレの天才だ!寒汰さんは世界一のフィリピンベテランだ!」

(続く)

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

10 Responses to 最高のファッション I

  1. けんと says:

    あたしは、ダボダボのジーンズを4本ほど着回ししてますw。
    でも、旅に出るときは1本で済まします。
    荷物を軽くしたいのでw。
    上はTシャツが基本すね。
    まあ、氏と異なり決して「ファッションセンスがいい」とは思っておりませんがw。
    ジーンズはそれなりにマニアックなメーカーをはきますが、Tシャツは1000円程度のものが多いですね。(無論、同じものを毎日は着ませんがw)
    そういう意味ではレベルは同じかもしれないので、気をつけます。

    • 謙虚なところで既に釧路の珍獣とは100万光年ほど差がついていますねw

      寒汰に迫るには、最低半年、できれば20年間同じものを着続けないといけないですw

  2. GAGA says:

    お早う御座います、低河 茂雄さん。

    最近のマニラの目撃情報は◯◯ですねw

    多分滞在中男らしく1枚のTシャツで過ごすのだと思います。

    • 滞在中、一度も着替えないんでしょうね〜www
      それが男の中の男ですね!w
      女心を惹きつけるコツですねww

      ホモサピエンスの女には石を投げられそうですがw

  3. 芋洗坂係長 says:

    おしゃれには全くセンスや知識のない僕ですが、ひとつ言えることがあります。
    タイやフィリピンでは、こざっぱりした格好つまり(この場合は)ちゃんと洗濯された清潔な服を着ているかどうかがまず第一だと感じます。
    Tシャツに短パンやジーンズで全然問題ないと思いますが、洗濯もせずに寝たまんまの格好でOKなのは朝食の屋台ぐらいなものでしょうか。
    最下層はさておいても、庶民層でも頻繁にシャワー(水浴び)するし、シャツも替えるということを寒汰氏は知らない、いや気づかないのでしょうね。

    • 清潔感漂う服というのは古今東西全ての女性に好かれる要素ですね。
      まあ、ホモサピエンスではない釧路の珍獣には理解出来ないかもしれませんがw

      短パンはちょっと気をつけた方がいいですよ。
      フィリピンではいいのですが、タイではまともな人は短パンははきません。
      旅行者が短パンをはいて街を歩いていいるのをタイ人は白い目で見ています。

      もちろん、寒汰にはそんなことは関係ないんでしょうね。
      珍獣の世界ではモテる男というのがホモサピエンスの世界とは真逆のようですからw

  4. KJ says:

    低河さん・・・・・・(大爆笑)
    このエントリ憶えているので。

    ちょっと気になっているのは、GAGAさん情報。
    私が間違えられていたのでは・・・各種接点のあった私ですからw

    2006年10月のエントリを見に行ったら、寒汰は10/31日にステーキと牡蠣の話を書いていました。

    ”【注】牡蠣はRのついた月が不味いといわれおり、メニューに無い場合もあります。ご注意を!”とあったのですが・・・・・本当ですか?

    • いやあ、久々にこの寒汰のキチガイエントリを読みましたが、改めて寒汰のキチガイっぷりを感じますね。

      KJさんは寒汰に間違えられてたことはないと思いますよ。
      あの悪臭は誰にも真似ができませんし、単に◯◯と言っても間近で見ると寒汰の服は異常に汚らしくて
      他人とは全く違うものですから。

      牡蠣のRについた月に関しては、彼は全く勘違いしてますね。
      フィリピンの牡蠣と日本の牡蠣が全く区別つかない男ですからね〜。
      あれだけ大きさも形も味も全く違うものを同じと思う神経が信じられませんw

  5. Chang Mi says:

    バックのイメージ写真でちょっと気になりまして。

    もし、この写真に似ているバックであれば、
    当時流行っていた『ボッテガヴェネタ(Bottega Veneta)』のものではないでしょうか?
    メンズのページを貼っておきます。
    http://www.bottegaveneta.jp/ja_JP/shop-products/Mens/designer-handbags

    このブランドは数年前に大ブレークして、オシャレさんはみんな持っていました。

    しかも、ハイブランドですw

    写真はそのテイストを取り込んだ、別のブランドだと思いますが、
    どちらにしても、当時の流行を取り入れた、お洒落でカワイイ鞄(女の子目線で)だと思います。

    • Chang Mi さん、ありがとうございます。

      低河氏(仮名w)のバッグは Bottega Veneta ではないですね。
      マルイに入っているちょっと年上向けの某ブランド店で買ったものです。
      (写真のものともまた違います)

      まあでも、このタイプのバッグが女性目線で褒められたのには低河氏も喜んでいると思いますw

      低河氏はこのバッグが「ビジネスバッグ」と寒汰に言われたことには激怒を通り越して激しいショックを受けていましたからw

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