フィリピン経済を論じる知恵オタク

フィリピン関係者の日本人の中でもきっての色男と言われる9ウーマン氏は今日も名古屋近郊の街で爽やかな朝を迎えていた。

お嬢育ちの美しい日本人妻とにこやかに朝の挨拶をかわし、焼きたてのトーストに妻が上手に焼いてくれたサニーサイドアップを載せ、、新鮮な野菜に軽くフランスから輸入したカマルグの塩を軽くふりかけて味わいながら、iPad で Wall Street Journal を読む。

エレガントな男の華麗な一日が始まろうとしていたが、それはたった一本の電話でぶち壊された

こんな朝から電話してくる男の名は、そう寒汰。

彼は他人の迷惑を一切考えずいつでも電話してきて「おい、今から飯にいくぞ。ゲヒヒヒヒヒ」と自分が忌み嫌われているのも全く気づかずに言い放つのが常であった。

今日の寒汰の用件は食事の誘いではなかったが、9ウーマン氏をさらに暗澹たる気分にさせるものであった。

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「ゲヒヒヒヒ、9ウーマンよ、俺は知恵オタクだろう。博識だろう?俺は偉いだろう?ゲヒヒヒヒ」

いきなりいつもの気持ち悪い自慢話から始まって何事かと思ったが、どうやら寒汰はサウジアラビア政府がフィリピン人家政婦に対する Visa の発給を停止することを話したいらしかった。

「ゲヒヒヒヒ。これは大問題になるな。どうだ? 俺は見識があるだろう?俺は凄いだろう? 俺を褒めたくなっただろう?」

いちいち瑣末なことで大騒ぎする寒汰の浅はかさに呆れながら、9ウーマン氏はサウジアラビア政府の裏の事情を考えていた。

そんな9ウーマン氏の深い読みを全く感じることもなく、寒汰はこう言った。

「ゲヒヒヒヒ。俺の経済理論を教えてやる。どうだ? 嬉しいだろう?俺を尊敬しただろう?ゲヒヒヒヒヒ」

そこで、寒汰のブログ「魔尼羅盗撮バージン(仮名)」を見ると、こう書いてあった。

直接的には、家政婦による雇用人殺害事件の発生と、サウジで働く家政婦の最低賃金の引き上げを、フィリピン政府が求めたことと言われているのですが、その求めた最低賃金額は、月額400米ドル。

これまでのサウジからの送金額を単純に、家政婦として就労する労働者率で求めることが正確性があるかどうか? は不明ですが、参考すべき職種別推定額を算出する数値もないもので、サウジからの年間送金額に、家政婦としての就労者比率を乗じると、2億3165万米ドル(185億3200万円)………1人月額1万円の仕送りにもならないんですね。しかし、数の力。数が集まると大きくなります。

 

さて、読者の方には上記の寒汰の文章を見てどのような感想を抱いただろうか。

どのように感じたか、最も近いものを以下の3つから正直に選んで欲しい。

  • 1) 凄いのか凄くないのかも含めて、書いている内容が自分には理解出来ない。
  • 2) 意外に寒汰の考察は深い。きっと寒汰は経済に深い造詣があるに違いない。
  • 3) 小学生にでも出来る計算をわざわざ変な書き方している。バカが背伸びした文章の典型。なお文章内に間違いも散見される

1) を選択した人には拍手を送りたい。知らないことを知らないといえる素直で謙虚な人だからだ。

この寒汰の文章は日本語の文章としてなりたっていないから、1)を選択するのは順当である。

2) だと思った人は、自称フィリピンベテランになる危険がある。知らないことを知ったふりをする癖があるのだろう。

寒汰のこの文章は日本語としてもおかしいし、経済の何も語っていない。小学校3年生レベルの算数の「割合」の問題を分けのわからない言葉で説明しているだけである。

こんなおかしな文章を凄いと思うのは、自分でよく考えもせず、知ったかぶりをするからである。

これでは、あの頭の弱い takashi と同じレベルである。

2) を選択した人には猛省を促すと共に、takashi と同じように素っ頓狂な声で「凄い!凄い!寒汰さんは天才だ!世界一のフィリピンベテランだ!」と叫ぶ日がこないことを祈る。

3) を選択した方は9ウーマン氏並の知性の持ち主だ。正しい経済知識と小学生並みの算数の能力があり、寒汰の悪文の裏に隠された浅はかな考えを見抜く能力がある。

さて、頭脳明晰な9ウーマン氏は、寒汰のこのわざとそれらしく書いてるだけ文章の裏はすぐによみとってしまった。

寒汰が言っているのは別に難しい話ではない。

  1. サウジアラビアにいるフィリピン人の15%が家政婦
  2. サウジアラビアからフィリピンへの送金額は15億4,434万米ドル
  3. 単純計算すればサウジからフィリピンの家政婦の送金額は 15.4434 * 0.15 = 2.3165億米ドル

たったこれだけのことである。

こんな小学生、それも小学校3年生レベルの算数がなぜ上記のような訳のわからない文章になるのか。

しかも、「単純に、家政婦として就労する労働者率」「参考すべき職種別推定額」「家政婦としての就労者比率」「数の力。数が集まると大きくなります」とは何なのか? 全く日本語にすらなっていない。

9ウーマン氏は頭脳明晰だから寒汰の言いたいことは予測がつく。

「単純に、家政婦として就労する労働者率」-> 労働者の中の家政婦の比率

「参考すべき職種別推定額」-> 他の職業の人の送金額(は分からない)

「家政婦としての就労者比率」-> 労働者の中の家政婦の比率

「数の力。数が集まると大きくなります」-> 一人あたりにすると月一万円程度の少額だが、18万人分を合計すると 2.3165億米ドルという多いな数字になる。

(※ ただし、結局一つの家計に影響するのは一人あたりの送金額なので、この寒汰の文章自体無駄である)

どうして、こんな簡単なことを寒汰はわざわざ変で訳のわからない言葉に言い換えたがるのだろうか。

一般に頭が悪い人間ほど簡単なことを難しく語り、頭がよい人間ほど難しい事を易しく語る

寒汰は典型的に頭が悪い人間なのであろう。

小学校3年生レベルの算数「割合」の問題が、一般的な人間が三日三晩悩むほどの難問に見えるのだろう。

そして、そんな寒汰を見て「よくわからないけど凄いに違いない!寒汰さんは天才だ!」と言う takashi レベルの頭が弱い人間がフィリピン関係の日本人に多いのは事実なのである。

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寒汰のブログを見て、さわやかな朝を完全にぶち壊された気になっていた9ウーマン氏に寒汰が止めをさした。

「ゲヒヒヒヒ。俺はフィリピン経済を論じるだろう?どうだ?俺は経済学者だろう?お前は俺の講義が聞けて嬉しいだろう? ゲヒヒヒヒヒ」

9ウーマン氏は頭が痛くなってくるのを感じた。

この小学校3年生レベルの算数で「経済を論じる」だとか「経済学者」になったと思える神経が信じられない。

9ウーマン氏は美しい日本人妻が心配そうに見つめる中、「うーん」と言ったきり倒れてしまった。

最新鋭のコンピュータも原始的な虫の攻撃には弱いように、頭脳明晰な9ウーマン氏も、寒汰のようなキチガイのトンデモ理論の暴虐の前には弱いようであった。

 

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

6 Responses to フィリピン経済を論じる知恵オタク

  1. Eddy says:

    寒太氏が何才なのかは知りませんが、この文章は典型的な「団塊の世代から少し下の世代にかけての『管理教育世代』」が書く文章ですね。

    「自分でも意味が良く分かっていないことを、もったいつけて書く」というのも、この世代の一部の方の特徴ですが、他にも様々な特徴があります。

    ◎「体言止め」

    >しかし、数の力。数が集まると大きくなります。

    とにかく文末を体言で止めるのがかっこいいと思っている。
    不用意に体言で止めて、言い忘れたことを後から補足しようとするのだが、まだ説明が足りていない。(笑)

    この場合、「本当に補足するべき」なのは、「全体の金額が大きいので、サウジ経済に与える影響が大きい」とか、さらには「サウジ国民の失業率を上げる結果となっている」ということで、そこまで言わないと、何の説明にもなっていない。

    ◎「動名詞の濫用」

    >家政婦による雇用人殺害事件の発生と

    わざわざ「家政婦による雇用人殺害事件の発生」などという長い「体言節」を作らなくても、他にいくらでも言いようがあるのに、わざわざもったい付けて「発生」というような「動名詞」を使いたがる。

    ◎「主語と述語の関係が不明確」

    >直接的には、家政婦による雇用人殺害事件の発生と、サウジで働く家政婦の最低賃金の
    >引き上げを、フィリピン政府が求めたことと言われているのですが、

    この文章をそのまま読めば、「フィリピン政府が求めたこと」は、「家政婦による雇用人殺害事件の発生」と、「サウジで働く家政婦の最低賃金の引き上げ」の2つであるということになってしまう。

    このように「主語が不明確になる原因」は、言うまでもなく前述の「動名詞の濫用」にあるわけだが、自分自身が論理的な文章読解をしていないので、もちろん論理的整合性がある文章など書けるはずがない。(笑)

    【添削例】

    この理由は、直接的にはフィリピン人家政婦によるサウジ人雇用主の殺害事件が発生したことにあるのですが、その陰にはサウジで働く家政婦の最低賃金を引き上げることをフィリピン政府が求めたことがあると言われています。

    「動名詞」を「動詞」に直し、それぞれの文節に述語を補ってやることで、簡単に解決する問題なのだが、彼らはとにかく「述語を書くこと」=「結論を言い切ること」を、潜在的に嫌っている。

    要するに「自信のなさのあらわれ」であろう。

    ◎「読点の位置を『意味の区切り』ではなく、『自分の息継ぎの区切り』に打つ」
    ◎読点の位置が不適正であるにも関わらず、だらだらと一文を延ばす。

    >これまでのサウジからの送金額を単純に、家政婦として就労する労働者率で求めることが
    >正確性があるかどうか? は不明ですが、参考すべき職種別推定額を算出する数値もない
    >もので、サウジからの年間送金額に、家政婦としての就労者比率を乗じると、2億3165万米
    >ドル(185億3200万円)………1人月額1万円の仕送りにもならないんですね。

    この長いのが、「一文」である。^_^;
    途中で句点を打って文を区切らないから、何が言いたいのか分からなくなるのである。
    いや、分からない方が本人にとっては良いのかも知れないが…。(笑)

    たとえば、

    >サウジからの送金額を単純に、家政婦として就労する労働者率で求めること

    は、正しくは、

    >サウジからの送金額を、単純に家政婦として就労する労働者率で求めること

    であろう。「単純に→何をするのか」さえ本人が正確に把握しておらず、「単純に」という言葉を単なる「枕詞」か何かと勘違いしている気配がある。

    ◎思考過程を示さず、とにかく結果(=知識)を重視する

    上記引用では、「サウジからの年間送金額」も「家政婦としての就労者比率」も明示されていない、つまり計算過程は一切書いていないのに、「2億3165万米ドル(185億3200万円)」という「結果の数値」だけは妙に細かい。

    彼らが「思考ではなく(聞きかじった)知識で相手を圧倒しようとしている」ことの表れではないかと思うのだが…。

    また、「1人月額1万円の仕送りにもならない」という数値を求めるためには、「家政婦の比率」だけではなく、「フィリピンからサウジへの総出稼ぎ人口」もしくは「フィリピンからサウジへ出稼ぎに行っている家政婦人口」が必要になるが、それも全く無視している。

    本当に自分で計算して書いているのだろうか?(笑)

    こんな感じに、この方の文章が読みにくい陰には「読みにくい理由」があるわけですが、それが依って来る所以は、要するに「背伸びしてもったいぶった文章が書きたい」という願望だということなんですね。(笑)

    「できの悪い役人」が書く文章もちょうどこれと同じような感じですから、やはり「管理教育の悪影響」と見るべきなんでしょうか?

    • Kim Joen says:

      私も思わずExcelを立ち上げて計算しちゃいました。
      元記事はnnaのニュース記事。(http://news.nna.jp/free/news/20110701php002A.html)
      サウジ→フィリピンの銀行間送金額:15億4,434万ドル に、
      サウジへの出稼ぎ者に占める家政婦の割合:15% を乗じて、
      出稼ぎ者の職種による送金額の多寡は無視した家政婦からの送金額を算出しています。
      これが2億3165万ドルになるわけです。

      それに、家政婦としての出稼ぎ者:18万人 で除して一人あたり年間送金額を算出し、
      さらに、12ヶ月で割った数字を用いて、さらに勝手に円ドルレートを設定して、1ヶ月一人あたり1万円にならない、といっているだけです。
      Excelなら5行ですむ話をぐちゃぐちゃ書いているだけですね。

      私もぐちゃぐちゃ書いてしまったのは反省します。

      • なるほど、元記事はこれでしたか。

        18万人の一ヶ月あたりの仕送り額を算出したのは、彼のロジック的には意味が無いので、私の解説からは削りました。

        > 「数の力。数が集まると大きくなります。」

        で、彼が言いたいのはこういうことです。

        「一人あたりの金額も大きいのだろうと思って計算してみたけど、意外と小さかったので困った。合計すれば大きな数字だったのに!クソックソックソッ!」

        寒汰が行き詰まった論理をそのまま書いているのは、彼の脳に論理性がないのと、
        この程度の小学校2年生レベルの除算が彼にとって重労働だったからでしょうw

        自分の重労働を失敗として認めたくないので削除できない悲しい男なのですw

        Kim Joen さんが仰るとおり、エクセルなら5行*2カラムで済む話なんですけどねww

        > 私もぐちゃぐちゃ書いてしまったのは反省します。

        寒汰の数十倍は論理的で、無駄がないと思いますw
        いや、そもそも比較することが失礼ですねw

    • Eddy さん、素晴らしい!
      これはエントリ本文でそのまま引用させていただきます!w

      ちなみに、寒汰の年齢は今57歳です。まさに団塊の世代の少し下ですねw

      > 「思考ではなく(聞きかじった)知識で相手を圧倒しようとしている」
      > 「背伸びしてもったいぶった文章が書きたい」という願望
      > 「できの悪い役人」が書く文章もちょうどこれと同じような感じ

      素晴らしい! 的確な表現ですね! 今後当ブログで繰り返し使用させていただきます!

  2. ken2 says:

     久しぶりに”おお!”と唸ってしまった。
    Eddyさん、有難う。 自分も気をつけるであります。

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