金持ちと売春婦と豪伝説

寒汰の人生の目標はただ一つ、金をけちることだった。

極貧の生まれで弘(博に改名)からも貞子からもろくに小遣いももらえず、周囲からも疎まれて育った寒汰は金への異常な執着心を持っていた。

どんな時でも一銭でもケチる。これが寒汰の人生哲学だった。

そもそも、寒汰には物の価値を判断することが全く出来なかった。

そういう男だから、ただ値段が一円でも安いことにこだわるのである。

物の良さ、サービスの良さを味わえない男なのである。

富士山麓の美しい泉から汲み出されたミネラルたっぷりの美味しい水と、東京都の水道水との区別もつかない。

だからミネラルウォーターを買う意味が分からないという。

世の中にいるドケチと呼ばれる人間は得てしてそういう物の価値が分からない人間が多かった。

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寒汰の経営する飲食店、臭皇(くさおう)に置いてあるティッシュペーパーは消費者金融ディルドー(仮名)のものである。

これは、寒汰がディルドー勤務の回答さん(仮名)目当てにディルドーに通いつめていた頃、大量にディルドーからくすねてきたのである。

ただでさえ、気持ち悪い寒汰に言い寄られた上、毎日のように大量にティッシュを盗まれて回答さんは毎日泣きそうになっていたのは少なからぬの釧路市民の知るところである。

結局回答さんは寒汰が気持ち悪くてディルドーをやめ不動産のアパウーマン(仮名)に転職するのだが、その後は寒汰はKDS釧路自動車学校のティッシュをくすねてきて、臭皇(くさおう)に置くようになった。

あまりのケチ臭さと世間体の悪さに、臭皇(くさおう)本店の新田店長(仮名)は「そんな恥ずかしいことはやめてくれ」と泣いて頼んだが、

一銭でもケチることが生き甲斐の寒汰は頑として受付なかった。

なにせ、従業員が店で携帯電話の充電をしようとしても、その電気代を請求するほどのドケチの寒汰なのである。

臭皇(くさおう)のティッシュ一枚一枚に元ディルドー(仮名)勤務、回答さん(仮名)の涙がつまっているようでいたたまれないとは、臭皇(くさおう)の近所にすむK氏の証言である。

寒汰は JAL のラウンジからくすねてきたおしぼりをパサイの日本食料理屋エダモト(仮名)で偉そうに配っていたそうだが、回答さんが消費者金融ディルドーに勤めていた10年以上前から根性は何も変わっていないのである。

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寒汰のケチぶりはとにかく常軌を逸していた。

友人が店に残したチップを平気でくすねたり、カラオケ(キャバクラのようなもの)で「フルーツの量を1/4にして値段を1/3にしろ」とゴネたり、キャバクラで女が自分の席にいた時間をストップウォッチで計って

「18分しか席にいなかったから料金を18/60にしろ!」とゴネたりするのだ。

(このあたりの詳細は「クリポッ寒汰」をご覧いただきたい)

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寒汰の病的なまでのドケチぶりは釧路でも伝説となっていた。

スナック舞子でキャバ嬢に対して「ドリンクが飲みたければ自分で払え」と言い放ち、人のボトルを勝手に飲んでいた事に関しては、また改めてエントリを入れるつもりだが、

他にもコーヒー一杯分の豆で二杯も三杯も入れさせ、コーヒー一杯分の値段しか払わないのもまともな人間の所業とは思われなかった。

さらに、寒汰はゴキブリ色の臭いスバルレガシーにここ10年乗っているのだが、それまではレガシー(ゴキブリ色)、オルティア(ゴキブリ色)、レグナム(ゴキブリ色)を2,3年おきに乗りかえていた。

そして、自分の車を売る時、少しでも高く売るために意図的に走行距離メーターを巻き戻していたのだ。

これ自体、呆れ果てる話だが、更に寒汰はそのメーターの巻き戻しを自慢話として周囲にしきりに言っていた。

「車のメーターを巻き戻して高く売ってるんだ。どうだ?俺は賢いだろう?ゲヒヒヒヒ」

こんな無法なことを自慢する神経を周囲の人間は疑った。

しかし当の寒汰は得意満面だった。寒汰にとっては金をケチることが何より人生にとって大事なことだったからだ。

この寒汰の走行距離巻き戻しは、やはり臭皇(くさおう)の近所では有名な話であった。

この話を聞いた時、我々寒汰リークスプロジェクトの一員はこう言った。

「今回ばかりは、怒りも呆れも通り越して悲しみを感じます。カッコ付けて社会派を気取っている寒汰の性根が予想より遥かに腐りきっていたのには言葉も出ません。こんな人間にはろくな末路がないでしょう。ふさわしい天罰が下るも近いでしょう。」

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寒汰は釧路で仕事もせず、(新田店長(仮名)からは寒汰があまりに汚く営業にさしつかえるので、営業時間中には店内に一切立ち入らないように申し渡されている)、毎日卵かけごはんとセイコーマートで買ってきた弁当を食べている。

仮にも年商3千4百万円(本人の自慢話による)ある飲食店の経営者が、ライバル店の味の視察すらせず、毎日毎日スーパーの弁当と卵がけご飯ばかり食べているのは驚きに値する。

同時に、寒汰がどうしてあそこまで味音痴、そして食に無知なのかが理解できる。

寒汰がライバル店の味のチェックすらしないのは、もちろんドケチが理由だ。

「ライバル店の視察なんかしたら奴らに金が入るだろう? 勿体無いだろう?ゲヒヒヒ」

もはや寒汰研究を長年行って来た私でさえ言葉を失う。

帯広の地でまだ生きながらえている弘(博に改名)はどう思っているのだろう?

帯広の地で永遠の眠りについたはずの貞子ももはや恥ずかしさのあまり生き返って逃げ出して行きそうな逸話である。

もはや小説ですらあり得ないほどの豪伝説だが、残念ながら本日のエントリ内容は全て実話である。

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そこまで金を溜め込んだ寒汰だが、金を溜め込んでいることは何よりの自慢らしい。

マニラベイカフェから連れ帰った売春婦に寒汰は自分が金持ちだということをさんざん自慢する。

しかし、とある売春婦S子は寒汰にこう言ったそうである。

「お金持ち? それがどうしたの? 私はそんなことには関心ない。あなたはそれで幸せなの? お金をもって天国にいけると思うの? お金持ちなのにいつも一ペソ単位でお金をけちるなんて、誰よりも心が貧しいのね。私、あなたからはもうお金はいらない。ただもう二度と顔を見たくないだけ。さようなら。」

この売春婦S子に心の底から拍手喝采を送りたいと思うのは筆者だけであろうか。

(完)

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About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

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