我が身を振り返る & カニ歩き

寒汰はあの地獄の底から響いてくるかのような気持ち悪い声で話続けていた。

「ゲヒヒヒ。今度は女の話をしてやろう。どうだ? お前は女が好きだろう? スケベな奴だな。ゲヒヒヒヒ。」

エダモト(仮名)トラベルのスタッフは、もはや人目もはばからず呆れたように、はあ、と嘆息した。

『女が好きなのはお前だろう?だいたいお前の話の9割は買春と “安いの話” だろうが』

スタッフは心の中で毒づいた。

そんなスタッフの気持ちなど全く無視して寒汰は続けた。

「女はな、顔だけじゃないんだよ。美形なだけじゃダメだな。ゲヒヒヒ」

『それはお前が美人に全く相手にされないひがみだろう?』とスタッフは心の中で突っ込んだ。

「ゲヒヒヒ。女はな、東洋の薫りがするのがいいな。顔や形、醸し出す雰囲気に、声質や物腰が大事なんだよ。ゲヒヒヒヒヒ。」

エダモト(仮名)トラベルのスタッフは呆れたように寒汰の姿をまじまじと見た。

(写真と本文は一切関係がありません)

まず薫りというか臭いであるが、寒汰は臭い。異常に臭い。凄まじく臭い。元々の体臭が凄まじく臭い上に、9ウーマン氏が調べたところによれば寒汰は「一ヶ月は平気で同じ服を着続けている」周囲の者が呼吸ができないほどの凄まじい悪臭が漂っている。

しかも口臭も異常に臭い。5m 離れていても吐き気がするほどである。

次に顔や形は、長年の不摂生な生活を反映するかのように、いかにもだらしなく醜い上に気持ち悪い

不自然に真っ黒に染めた髪、ボサボサの髪、どこで買ったか不思議なほどの趣味の悪いダボダボのジーンズ、汚らしいフリースのシャツ、史上最低レベルに汚らしい顔、形、醸しだす雰囲気であった。

ノソノソとしてた物腰は他人に不快感しか与えないし、声質は地獄の底から響いてくるかのような野太い。おまけに弱った時のオカマ言葉はたとえようもなく気持ち悪い。

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こんな男が、よくも相手の女によい薫り、顔や形、醸しだす雰囲気、物腰や声質を注文つけれるものだな!とエダモト(仮名)のスタッフはあきれ返った。

他人に注文を付ける前に自分の身をみてみろよ、とスタッフは心の底から思った。

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寒汰は極端な例だが、フィリピンに関わる日本人には身の程知らずの人間が多い。

凄まじく醜く気持ち悪い人間が「女へのモテ方」を偉そうに語ったり、日本でもフィリピンでも女と付き合ったことすらない男が「男女関係」や「夫婦関係」について偉そうに説教したりする。

全くタガログ語も英語も話せない男が「お前はもっと英語/タガログ語を勉強しろ」とほざく。

日本では肩をすぼめて小さくなって人目を避けるように暮らしているショボイ男がフィリピンに来た途端、全知全能のスーパーマンになるのである。

フィリピンという国はつくづく不思議な国なのだ。

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寒汰の話はまだまだ続いていた。

「最近はな、女たちのメイクが上手くなったな。でも俺はそれが好かんのだよ。ゲヒヒヒヒヒヒ。うまいメイクも度がすぎれば、不自然だと嫌悪をもようすんだよ。ゲヒヒヒ」

『”もようす” ではなくて “もよおす” だろ!相変わらず日本語もまともに使えないのか、このクソジジイ!』

と、スタッフは心のなかで叫んだ。

『しかしだ、寒汰のクズのような日本語はともかくとして奴の言うことは典型的だな。モテないオヤジの典型だ。』

そうエダモト(仮名)トラベルのスタッフは思った。

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実は人間の行動原理には成功体験が深く関わっている。日本人童貞でフィリピンはまりの男がフィリピン女しか受け付けなくなるのは、日本人女性との成功体験がないからである。

タイのパッツン女子大生を見て激しく興奮する男は、パッツン女子大生(の55嬢やマッサージ嬢)との性交体験が多く、彼女らの制服を見るだけでその成功体験を思い起こすからである。

もちろん、成功体験が多すぎても飽きるのだが、ビジネスに置いても成功体験というのは人間の行動原理を規定する重要な要素になっている。

そして、「最近の若い女は気に入らん」という男は、たいていその若い女に全く相手にされず成功体験がないだけのケースが圧倒的に多いのだ。

寒汰はまさにそのケースだった。

日本人素人童貞で、フィリピンでも日本でも売春婦にすらひたすら嫌がられ避けられ

「一万ペソもらっても、あんな気持ち悪い男とはSEXできない」

と、断られる男なのである。

ましてや普通の日本人の女の子は、寒汰が好むとか好まない以前に、寒汰など全く対象になりえない存在だった。

寒汰は彼女らの視界にすら入らない、道端のウンコ同然なのである。

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エダモト(仮名)トラベルのスタッフがそう考えていると、ふと寒汰の形相が変わった。

真っ青な顔になってガタガタと震えだした。

ふとスタッフが見ると、エダモト(仮名)の入り口に、あの元「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)メンバーの9ウーマン氏(仮名)が入ってきたところだった。

往年に比べて幾分年を食ったがそれでも相変わらず、きりりとしたハンサムな顔つきは嘉門達夫を数倍格好良くしたとも言われる。「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)きっての男前と言われたあの頃と変わっていない。

その9ウーマン氏は寒汰をみると、ぎゅっと鋭く睨みつけた。

極めて温厚で性格のよい9ウーマン氏であったが、数々のトラブルを起こしている癖に一切謝りも反省もしない寒汰のことだけは忌み嫌っていた。

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寒汰は元来恐ろしく気が弱い男である。

普段は偉そうに威勢のいいことを言っているが、実はいざとなったら真っ先に尻尾を巻いて逃げ出す性格である。

この日もその度胸のなさは遺憾なく発揮された。

9ウーマン氏に一睨みされた寒汰は途端に真っ青な顔になって後ろずさりし、ペタッと壁にはりついた。

そして、やがて9ウーマン氏が席に腰をおろすと、寒汰はまるで漫画のようなカニ歩きでギクシャクと壁伝いに歩き、9ウーマン氏の席を避けてエダモト(仮名)の店内を大回りして、入り口まで辿ついた。

そして、後ろ手でドアを開けると、そのまま出て行ってしまった。

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その漫画のようなカニ歩きはあまりに珍妙でおかしく、寒汰が出ていくと店内に居た客が全員爆笑した。

ここに寒汰のカニ歩きはエダモト(仮名)の伝説となった。

(我が身を振り返る & カニ歩き 完)

About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

2 Responses to 我が身を振り返る & カニ歩き

  1. 芋洗坂係長 says:

    寒汰氏の記憶の中で「カニ歩きで逃げた」→「華麗なムーンウォークを披露した」に変わるまで何か月かかるのでしょうか?www

    • 0.1秒だと思いますw
      「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)をさんざん荒らしまわった後、デビル総統(仮名)に呼び出されてこってり絞られて泣きながら謝った寒汰は
      次の日、ブログでこう書いたそうです。
      「寛大な私はこれ以上の争いを好まない。大きな心でもって許してやった。」
      自分が謝ったのではなく、デビル総統が謝ったストーリーに作り替えたそうです。

      デビル総統はじめ、「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)メンバーが寒汰を許すまじと思ったのはこれがきっかけですw

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