素晴らしいオフ会

寒汰はオフ会に参加したくてしたくてたまらなかった。

なにせ、社長をつとめる飲食店チェーン臭皇(くさおう)では従業員には一切相手にされていない寒汰なのである。

「社長?仕事なんてなーんにもやらないし、居ても鬱陶しいだけだね。社長が居ない方が仕事が十倍進むよ!あはは!」

と従業員たちはいつも話し合っていた。

仕事も一切ない、やっても従業員の迷惑にしかならない寒汰は毎日自宅に閉じこもってひたすらワイドショー番組をみてネットをするだけの毎日だった。

そんな寒汰にとって、オフ会はまたとない他人とのふれあいの場なのだ。

さらに、他人相手に自称フィリピンベテラン自慢ができるかと思うと、寒汰はウキウキワクワクして仕方なかった。

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一方、寒汰がオフ会参加を熱望していることは、「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)、パライソ(仮名)の誰もが知っていたが、迷惑がっていた。

コミュニティの中で知ったかぶりや他人の話を無断でコピペする寒汰は異常に嫌われていた。

寒汰が魔尼羅に向かう前日や帰国した日は東京で宿泊することが多いのだが、オフ会は必ずその日にならないように設定していた。

寒汰がオフ会に来ると大迷惑だからだ。

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寒汰は東京に宿泊する際、必ず蒲田の安ビジネスホテルに泊まっていた。

そして、その安ビジネスホテルの近くにあるモツ焼肉屋が大好きだった。

もちろん、好きな理由は安いからである。

「また安いの話かよ」であるが、味覚が全くない寒汰にとっては安いことだけが全てであった。

安ければ犬のうんこでもうまいと感じるのが寒汰の味覚なのである。

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寒汰はその蒲田のモツ焼肉屋に入ると、いつも他の席にいる女性客の全身を撫で回すような目で凝視し

あの気持ち悪い顔に満面の笑みを浮かべてゲヒゲヒと笑うのは有名になっていた。

店にいる女性客たちはぞっとして全身に悪寒を走らせていた。

さらに寒汰の奇怪な行動はそれにとどまらなかった。

その女性客に男の連れがいると真っ赤な顔して怒鳴りだすのである。

「俺の女なのに、あの男がとりやがった!許さん!ゲフッ!」

寒汰は一度でも目線があった女はすべて自分の女だと思いこむ異常な思考回路を持っていた。

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モツ焼肉屋の店員からその寒汰の異常な振る舞いを聞いていた「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)、パライソ(仮名)メンバーたちは

寒汰のオフ会参加をなんとしても避けようとしていた。

寒汰は、オフ会が自分抜きで行われるたびに

「俺が参加できないとお前らは寂しいだろう?悔しいだろう?だから北海道から海産物を送ってやる。味わって食え。俺は偉いだろう?ゲヒヒヒヒ」

と言っていたが、もちろんドケチの寒汰が何かを送ってくることは一度としてなかった。

口だけ男、寒汰の面目躍如である。

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もっとも、寒汰が何かを送っていたとしても、「あ・魔尼羅(マニラ)」(仮名)、パライソ(仮名)メンバーは、そんなものはすぐに打ち捨ててしまっただろう。

寒汰が送ってくる食品など、臭くて食えてものではない。

そんなものを食べるくらいなら、魔尼羅のストリートチルドレンの食べ残しの腐った飯でも漁るほうがまだましだとメンバーは思っていた。

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そんな状況であったが、2,3度だけ、寒汰がオフ会に参加したことがある。

パライソ(仮名)の東京でのオフ会や、魔尼羅でのオフ会に寒汰が無理やり乗り込んできたのだ。

案の定、寒汰は他の参加者が連れてきて女性の全身を撫で回すように凝視して視姦し、ゲヒヒと嫌らしい笑いを浮かべ、

そして、彼女たちに酌をさせてふんぞり返っていた。彼女たちは自分を楽しませて当然だと思っているのだ。

若い女をすべてキャバクラ嬢と思い込むのは、生まれてこの方若い女と一切付き合ったことのない寒汰の特徴であった。

彼女たちは憤慨し、自分を連れてきた男性メンバーに抗議した。

男性メンバーが寒汰に諭すと、寒汰は逆切れしながらこう言い放った。

「ふん!そんな女、俺の方から願い下げだ。この後、SEXしても金はやらんからな。」

それを聞いたメンバーは呆れ返った。

寒汰はオフ会に参加すると乱交パーティーができると思っていたのだ。

もしろん、この後、寒汰は一切のコミュニティのオフ会に呼ばれることはなかった。

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オフ会に呼ばれなくなった寒汰は、Skype のビデオ会議に興味をもった。

これなら、自分も参加させてもらえる、そう思った寒汰は旧パライソ(仮名)が Skype でのビデオ会議オフ会するのを聞きつけて、無理やり参加した。

10人以上が参加者がいたはずであるが、皆、寒汰のあの地の底から響いてくるような気持ち悪い低い大きな声がスピーカーから聞こえてきた瞬間、誰もが Skype を終了した。

いや、あまりの異常な音波に Skype アプリケーションの方がクラッシュしてしまったのかもしれない。

その中で二人ほどのメンバーはビデオ会議に残った。

寒汰に恨まれると執念深く住所をつきとめられ、千枚通しで車のタイヤをパンクさせられるのを知っていたのだ。

しかし、それでも二人は寒汰と口は聞きたくなかった。

そこで、二人は寒汰は全く無視して、Skype はつなげたまま、電話でマハルコちゃんとの会話を始めたり、家の片付けをはじめた。

ビデオ会議に3人が参加している状態だったが、寒汰の声に答えるものは誰も居なかった。

寒汰はポツリと言った。

「つまんない…」

残りの二人はそれが聞こえたが、あえて無視した。

「アコ…ここに居るよ。忘れないで。ゲフッ」

寒汰はそう言ったが、二人は相手にしなかった。いったん相手をすれば、あの寒汰の異常に気持ちの悪い顔をみながら何時間も知ったかぶりの話を聞かされるハメになる。それだけは死んでも勘弁だった。

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やがてビデオ会議オフ会は終了した。

意気消沈したかと思った寒汰であったが、意外にもこう叫んだ。

「ゲヒーーーーー!俺、最新テクノロジーのオフ会を楽しんだ!これが新しいオフ会のスタイル!俺、偉い!偉すぎる!ゲヒィイイーーーーー!」

そして、「Skype オフ会大成功!」とブログに書きなぐったのである。

どんな悲惨な状況でも、自分に都合のよいように話を作り替える阿Qの精神勝利法を完璧に身に付けいてる寒汰には勝てるものなどいなかった。

About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

2 Responses to 素晴らしいオフ会

  1. joe says:

    ホラミタクラブのオフ会にも呼ばれてもないのに現れましたね。
    誰にも相手にされなかったので逆恨みしてサイト攻撃を始めたのかな?

  2. 間違いないでしょうw
    逆恨みは寒汰の行動原理の基本ですから。

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