人が嫌がることをやる人間になる

寒汰にはポリシーがあった。小学生の時、担任の前原裕子先生に教えられた言葉がきっかけだ。

人が嫌がることをすすんで出来る人間になりなさい

前原裕子先生が大好きだった寒汰は(前原先生は寒汰のことを忌み嫌っていたようだが)これを聞いて心にこう刻み込んだ。

人が嫌がることをやる人間になる

日本語ではほぼ同じ文章だが、意味は全く異なる。

賢明な読者の皆さんはすでにおわかりだと思うが、理解出来ない寒汰レベルの方のためにあえて解説しよう。

人が嫌がることをすすんで出来る人間になりなさい

人間社会の中では様々な作業を分担して行っている。地域社会、家庭、学校、会社、どんなコミュニティでも分担作業がある。そんな作業の中にはあまり皆がやりたがらない作業がある。大変な作業だったり見返りが少ない作業だったり汚れ作業がそうだ。しかし、そんな誰もがやりたがらない作業を自ら望んでやる人間は、人間として大きく成長する。また周囲も自然と敬意を持つようになるのである。

人が嫌がることをやる人間になる

人間誰しも、自分がされると嫌なことがある。悪質ないたずらをされたり、根拠の無い悪口を言われたり、言いがかりをつけられたり、不潔なことをされたり、など多くの人がされると嫌なことがある。そういう人が嫌がることばかりする人間は、器も小さく自然と軽蔑されるようになるのである。

英語やタガログ語どころか、根本的にコミュニケーション能力が欠如している寒汰は「人が嫌がることをすすんで出来る人間になりなさい」と聞いて意味を完全に勘違いした。

「ゲヒ!俺、人が嫌がることをするのは得意!俺、もっと頑張っていっぱい嫌がらせする!俺、褒められる!俺、偉い!俺、偉すぎる!ゲヒーーーーーー!」

と興奮したのだった。

その日から、寒汰の他人への迷惑行為は加速し、寒汰はますます周囲から嫌われるようになっていた。

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寒汰が国鉄に勤務していた20数年前から、彼の当時を知る人間は語る。

「あいつは物凄い見栄っ張り知ったかぶりがすごかった。何も知らないのに、まるで自分が全部知っているかのような嘘をつくんです。でも、そんな浅はかな嘘はすぐにバレるんで、彼は国鉄職員の皆から嫌われてましたね。食事もいつも一人でぽつんと食べてました。」

三つ子の魂100までというか、寒汰のこの性格は今でも全く変わっていなかった。

寒汰は自分がろくに知りもしないことを、知っているかのように語るのが大好きだった。

二日前、寒汰は経済についてこう語った。

ある在マニラ日系サービス業社の二月の売り上げが『一月のひと月分の売り上げを、半月で超えた』という会計報告がされたと聞こえて来ました。

日本で二月といえば、他の月に比べて日数も少なく、クリスマス~年末年始と来て消費が抑制傾向にあり、『ニッパチ』と呼ばれる、事業者としては営業収入確保の難しい月であります。

この在マニラ日系サービス業社も、顧客は日本からの渡航者数に依存しています。
一月の全日数合計より二月の半月の方が、渡航来客数が多かったことと理解しているようです。

要因として考えられるのが、バレンタインデー。

『愛を欲しい』日本人男性が沢山渡航したとも言えます

マニラのたった一社の売り上げを見ただけで、日本人渡航客全体を語る寒汰なのである。

ちなみに、「バレンタインデーがあるから2月の渡航客は1月より多い!」というのは、もちろん、寒汰の勝手な妄想である。

筆者は2001年から2010年までの日本からフィリピンへの渡航者の統計を調べてみたが、2月が他の月より渡航者が多いという結果は一つとしてなかった

「2月は他の月より日数が少ないから人数が少ないんだ!」という猿の浅知恵並の反論も予測済みである。

そこで筆者が作成したのが、下の各月の一日あたりの日本からフィリピンへの渡航客数のグラフである。

これは2010年のものであるが、過去10年間、他の年もほぼ同様のデータである。

見ていただければ分かるように、2月が他の月より渡航者が多いということはない。

「バレンタインデーがあるから2月(前半)はフィリピンへの渡航者が1月の倍だ!」と大騒ぎする寒汰の認識がいかに現実から乖離しているかがよくわかる。

たかが一つの店の売上が倍程度多いとか少ないなど、全体から見ればノイズに過ぎない。

そんな極小なノイズを見て大騒ぎする男は、教養や知性以前に現実認識能力が著しく劣るのだと考えられる。

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自称フィリピンベテランなのに、英語は全くできない。タガログ語はアコ・ディバに加え数単語程度しか知らない。

売春婦たちには「あいつは何を話しているか全く分からない」とバカにされる。

だから結局いつも持ち帰るのは日本語ができる元じゃぱゆきだけ。

8年間、バカの一つ覚えでマニラに毎月通っているが、地方都市にはほとんど行ったことがない。そもそも一人では行けない。

出入りする店は日本語が通じる店だけ。情報は全て誰かが日本語に通訳してくれたものだけ。

そんな寒汰が、一店舗の客が増えた減ったを聞いて、フィリピン経済全体を偉そうに語るのが、フィリピンワールド。

そして、木を見て森を見ず。いや、枝の先を見て森を偉そうに語る。それが寒汰なのである。

筆者と寒汰リークスプロジェクトのメンバーは、今後もこの貴重な珍獣の観察を念入りに続けることとしたい。

About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

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