美しい尼僧 – カラオケ(KTV)編 VI

生まれてこの方女性にほとんど相手にされことのない男、寒汰(さむた)はフィリピンパブ「マンゴークィーン」に勤めるフィリピーナ・アイリーンに恋をした。

勝手に婚約したと勘違いし舞い上がっていた寒汰(さむた)であったが、

それはお店の中だけのセールストークであり、アイリーンはよりにもよって、寒汰と犬猿の中であるライバル店の経営者、ジョンイル老人とドロドロの深い仲であることが発覚した。

アイリーンは、寒汰が勝手に勘違いしていたようなうぶな純情娘ではなく

35歳の主婦で17歳の子どもまで居たのだ。

そもそも、アイリーンは、寒汰が大嫌いであった。

寒汰は不潔で臭い上に、腐ったバナナを店に持ってきて「食べ物持ってきたからその分値引きしろ」などと狂った要求をするドケチ人間である。

そんな人間を好きになるのは、金のためなら何でもする暗黒フィリピーナにとっても至難であったとは想像にかたくない。

ともあれ、傷心の寒汰(さむた)は「俺が男前すぎるから、俺のためを思ってアイリーンは自ら身を引いたのだ」と

阿Qの「精神勝利法」に匹敵する都合のよい勘違いをしたのだが、やはり心のどこかで割り切れないところがあったようだ。

ほどなく、寒汰(さむた)はフィリピン本国でなら、◯2歳の女の子でも凸凹し放題だという情報を得ると

居ても立ってもいられなくなり、10年間一度も洗ったことのない恐ろしく臭いフィッシングジャケットを来たままマニラ行きのJAL便に乗り込んだのである。

魔尼羅(マニラ)行きの便は、凄まじいファッションセンスをした汚い臭いオヤヂや、日本の安物は根こそぎもって帰ろうかという暗黒フィリピーナで溢れかえり凄まじい瘴気が立ち込めていることで有名である。

海外初渡航でビクビクしていた寒汰(さむた)もこの暗黒の瘴気の中ではなぜか心が落ち着いた。

ふとその時、CAに案内されて匂い立つような美しい尼僧・詩華夜姫(しげよめ)尼が現れた。

暗黒の瘴気ただよう魔尼羅行きの機内を優雅にあるくその姿は、

まさに掃き溜めに鶴という趣であった。

「こちらのお席、よろしいかしら?」

なんと、尼僧の席は寒汰の隣の席であった。

寒汰は尋常ではなく、興奮した。

「い、い、い、イカウ!指名ナラン!」

尼僧はぽかんとしたが、さすがに頭脳明晰でも名高い詩華夜姫(しげよめ)尼であった。

寒汰が言っている言葉をすぐに理解して、

「あら、ありがとうございます」

と、にっこり微笑んだ。

さすがに世界各地の凸を何十本も転がしてきただけの尼僧である。

臭い汚いオヤヂの少々の失礼な発言ごときでは、全く動じないのであった。

見たこともない美しい女性が隣に座ったことで寒汰は興奮して体温が上昇した。

既に読者の方はご存知のはずだが、寒汰は体温が上昇すると、普段の数倍もの凄まじい悪臭を放ち始める。

ましてや今回は見たこともない美人がすぐ隣にいるのである。

スカンクの悪臭どころではない異臭が機内を覆った。

周囲のフィリピーナたちがパニックをおこし、一時飛行機の離陸が中止された。

しかし、そんな騒ぎの中でも、詩華夜姫尼は、これも仏の道の修行と割り切っているのか

涼しい顔をしていた。

 

About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

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