寒汰とカラオケ(KTV) I 衝撃のデビュー

寒汰はカラオケ(KTV)が大嫌いである。

(※ カラオケ/KTV とは、日本でいうフィリピンパブである。マニラのカラオケは日本のフィリピンパブに比べて遥かに女の子の数が多く、若い子も多いので好きな人はとても好きである)

いや、正確には大好きなのであるが、思うようにいかないのでいつもカラオケ(KTV)に悪態をついているのである。

その経緯を少し説明しよう。

寒汰がフィリピンに嵌りだしたのは、ご多分にもれず、日本のフィリピンパブがきっかけだった。

ある日たまたま訪れたフィリピンパブで、濃厚なお色気攻撃を受けた寒汰はうれしさのあまり脳みその血管が一気に50本は切れてしまった。

なぜなら寒汰は生まれてこの方、女性にはほとんど相手にされたことがない。

素人女性には口すらきいてもらえない。

 

だから童貞喪失はソープランドだった。◯急デパートに務めていた20代の頃、

月給全額を叩いて新宿・歌舞伎町のソープランドに行ったのだ。

そこに居た、やつれた50歳くらいのやる気なさそうなオバサンに嫌々相手をしてもらったのが初体験だった。

おばさんのあまりに嫌そうな顔に寒汰は凸凹するのが少し怖くなってしまった。

彼の素人好き、炉利好きはこの時の体験がトラウマになっておこっている可能性がある。

 

さらに数年後、東◯デパートを追い出させれた寒汰は◯急建設に務めていた。

数年前のトラウマが癒えかけていた寒汰は今度はススキノのソープに行った。

ススキノは新宿歌舞伎町と違って若くて可愛い女の子が安い値段でサービスしてくれると聞いていたからだ。

はたして噂はほんとうだった。部屋にいたのは今度の相手は前回と大違いで、若くて可愛い女の子だった。

寒汰は興奮した。恐ろしく興奮した。そして体温が高くなり、あの凄まじいまでの悪臭を発し始めた。

すぐに部屋に充満し始めたあまりの悪臭にさすがのプロの女の子も我慢できず、裸足のまま部屋を飛び出して行った。

寒汰は一人部屋で取り残された。

寒汰のソープ体験はまたしても苦い思い出となったのである。

 

そんな寒汰が、フィリピンパブでは女の子に濃厚に接待してもらえるのである。

セクシーなドレスを来た女の子が、脚がくっつこうかと言うくらいの距離に座るだけでも

感激するのに、なんと手を握ってくれて

「イカウ、オトコマエなー」

と、全く実感が籠ってない機械的な口調とはいえ、何回でもささやいてくれるのである。

もちろん女の子にしたら「いらっしゃいませ」と同じで、何の感情も籠ってないただのビジネスなのだが

女性慣れしてない寒汰は完全に勘違いした。

「この女、俺に惚れてる! 俺の魅力の虜になった!」

さらに寒汰の妄想は膨らんだ。

「俺の時代、来た! 俺、実は国際派! だから日本人女 あわない!」

「でも、俺、国際派だから外国人モテる!俺、フィリピンでなら帝王になれる!」

 

フィリピンパブにハマる人間なら誰しも多かれ少なかれ勘違いすることなのであるが、

女性経験が全くない上に、異常な妄想癖の寒汰のそれは完全に常軌を脱していた。

 

そして寒汰が一人感激して泣いている横で、フィリピーナは電話していた。

「アコが好きなのはイカウだけディバ。今、オカシイお客さんいるよ。シャ、頭オカシイよ。アコ、泣いてるナー。イカウ、ヘルプするナ。早くお店来て下さい。オニガイシマス。」

と、寒汰を睨みながら何度も言っているのであるが、もちろん寒汰はそれを女の子がうっとりと自分を見つめているのだと完全に勘違いしていた。

 

(続く)

 

About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

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