Apple ストア – アドボ子物語 VIII

ようやくアドボ子と再会を果たした寒汰だったが、以前のようにはアドボ子は会ってくれなくなってしまった。

当然である。アドボ子はドケチ相手に命を張っても、もう何の旨みもないことを嫌と言うほど思い知ったからである。

「学校が忙しい。(旦那と凸凹が忙しい)」「研修が始まった。(新しい客もできた)」「お母さんが病気。(あんたと会いたくない)」と何かと理由をつけて断った。

一方、寒汰は「素人は断る理由が売春婦と違う! 俺、嬉しい!」とまた大勘違いして当初は喜んでいた。

しかし2ヶ月も会えなくなってくるとさすがの寒汰も勘違い以上にじれだした。

何より性欲は人の数倍ある男である。

会って凸凹したいと何度もしつこく電話、SMSをする寒汰に呆れてアドボ子は言った。

「そこまで言うなら会ってもいいけど、Apple の新製品を買うこと。絶対に新製品。私がこの目で Apple ストアで買うところを見ないと新製品と認めないからね!そうじゃなきゃ絶対に会わない!それから凸凹ははなし!分かった?」

「誰が好き好んであんたみないな汚くて臭い日本人の爺と何回も凸凹するか!あんたみたいなエロジジイが私みたいな若い娘と一回出来ただけで有り難いと思え!」

「 あー、思い出しただけで気持ち悪い。あんたからは、あと百万ペソもらったって割にあわないんだよ!」

珍しくきついアドボ子の口調にさすがの寒汰も只ならぬものを感じたがそこは語学力のない悲しさ、

「彼女、家庭の事情で疲れてるんだな」

と、また勘違いするのであった。

かくして寒汰はアドボ子と魔尼羅の Apple ストアに行くことになった。

「日本の Apple ストアならもっと安いのに。俺、倹約できなくて悲しい」

と寒汰はひとりブツブツ愚痴をたれていた。

一方のアドボ子は、今回はようやく期待どおりのものが手に入り、ほっと胸をなで下ろすのであった。

「あー、これで今晩は久しぶりに安心してシャブを決めれるよ。」

(続く)

About plastictakata
暗黒の国フィリピンやパッツン天国タイでばら撒き、自主パト、凸凹するのが趣味の57歳のオサーンです

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